青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日は晴れて午後から気晴らしにドライブといつもの温泉。今日も晴れて気温も上がり初夏の陽気。刻みの現場は大工が増えて3人体制になった。加工も順調に進み梁材の加工に取り掛かる。 
 
刻みは墨付けに3週間、刻みに2ヶ月かかる。刻みの中でも仕口などの加工に半分、サンダーがけなどの仕上げに半分になる。今日から一部サンダーがけが始まったのであとひと月もあれば終わる。 
 
何と言っても柱現しなので節のない柱や梁を仕上げるには時間がかかる。これらの出来で内部の印象が決まるので重要なところだ。仕口なども隙間のできないように慎重に加工する。 
 
現しの現場で横材と縦材が隙間なくぴったり決めるのは大工の腕になる。墨付けと加工の正確さが一番だが木をみて縮む方向を見極めないとならない。木は必ず縮むので隙間が出る。 
  
真壁造りの家の醍醐味は隙間なく組んだ木組みの美しさだろう。材料も吟味され節がなければなお綺麗だ。凝ればキリがないが腕と材料は車輪の両輪でどちらが欠けてもダメになる。 
 
高断熱で薪ストーブの家は真冬の乾燥はかなり強烈だ。どんな乾燥材もさらに乾燥機に入れるようなものだ。割れるし縮んでしまうので墨付けの時にそれを見込んで材木を選定する。 
 
そう言う腕を持った大工は宮大工以外にいない。プレカットの大壁造りしか知らない大工は木を見れない。加工は見よう見真似でもできるが木を見るのは年季がいる。そう言う修行を積んだものしかできない。