午後から台風なのか久しぶりの雨。現場も外部工事は軒並み休み。午前中は会計事務所の来訪で決算の処理。当社は7月末が決算期で皆に変わっていると言われる。それはともかく現場が動く時期なので忙しい時ではある。
伝票は全て話足が書いているが仕分けから会計事務所にお願いしている。私は建築士なのに大学は会計学科を卒業している。ところが最初営業マンになった時から建築に興味が移って建築士になった。
純粋に好きな道を選んだのだが設計事務所の経験がない。全くの自己流で好きなことしかわからない。もしかしたら井の中の蛙ではないかと思う時がある。法律とか現場の技術などはすぐ覚える。
難しいのは役所などに提出する申請書類の書き方である。普通の設計事務所は確認申請の代行とか役所関係の書類手続き代行などが多い。自然に考え方が施主より役所に重点がおかれるようになる。
つまりどうやれば役所に簡単に通せるかとか証明書とか詳細図を書く必要があるとかに重点が移る。本来設計とは施主様の意向を実現することが一番なはずだ。こうやれば簡単に通るとかそれは難しいと却下したがる。
設計者でも職人でもない私は施主様の立場に立って仕事しようと思った。職人たちも仕事をしやすい方を選ぶし申請も法スレスレ流行りたがらない。結局は大工を抱えて思い通りに作る今の形態に落ち着いた。