今日も快晴暑からず寒からず。明日から台風が来るとかで少々心配ではある。現場は階段作りに精を出している。それが済むと造り付け家具の製作に入る。そこらまで来るとやっと他の職種も忙しくなる。
また職人不足なのだがどうしてそうなったか考えて見た。職人が引退したからか、それもある。なぜなら職人になったのは私の同年代つまり60代が多かった。今も現役で一番多い。
では彼らがいつ引退したかだが70歳前後が多かった。体力の限界なのだろう。それだけだったら徐々に減っていくから急激な不足には繋がらない。
では他の要素はないのか。年金を貰うと言うのもある。65歳になると国民年金がもらえる。休みを取っても収入が減らない。あるいは子供の独立などで金が必要なくなったのもある。
職人は趣味を持つのが多い。釣りとか山菜採りは定番でバイクや車を好きなのも多い。ツーリングや旅行に行ったりする。収集癖が強いのも結構な数になる。趣味にかける時間を欲しがる傾向がある。
それらが重なると急激な職人不足になってしまう。サラリーマンは定年という劇的変化があるが職人にはない。若い時から腕で稼ぐのが当たり前なのでマイペースだ。
年金や退職金が少なくてもストレスのない仕事である。数の多い60代が揃ってあくせくしなくなった。それが職人不足になった原因になっている。