連休さなかの月曜は休みの気分が抜けない。リフォームの現場は大工のみが作業する。水回りは終わって事務所部分の回想に取り掛かる。ここから当社らしい仕事が始まると言っても良い。
家業の廃業に伴い事務所も必要がなくなった。とは言え今迄通り日中は使うことになる。事務所らしい設備は減らしご主人の部屋に使われる。燻んだビニールクロスは剥がし漆喰と腰板に変える。
先月は傷んだ部分の交換という意味合いがあった。屋根の葺き替えもこれからの老後に備えためだった。これからの工事は直すというよりは趣味の部屋としての改装になる。
来客も現役よりは減り居間とは違う自分の居場所を作る感じだ。今後増えるパターンの一つで使わなくなった部屋の改装だ。引退後の在宅時間は長くなる。いかに快適に自分のために過ごせるか。
古民家リフォームのキモはここにある。どうせ直すなら外向きや子供のためでなく自分のために使いたい。趣味もあれば付き合いや一人の時間を有効に生かしたい。これから増えるリフォームパターンだろう。