朝から晴れて一日良い天気、だから暑い。風も心地よい初夏の陽気になった。時間があって事務所脇の公園を散歩。急な階段が何段も続く細長い公園だ。既に完成後10年経っているが登ったのは何回あるか。
確か10年前は早足で駆け上った記憶がある。今では急ぐと息切れがする体たらくだ。一直線の急階段を回り込むように歩道が続く。時折自転車を押していく高校生が通る。勿論緩やかだから楽に登れる。
木の階段の方は勾配がキツイので急ぐと疲れる。今日は頂上でベンチに腰掛けてしまった。以前は腰掛けているのを見るとアーなりたくないものと思ったのだが。見晴らしの良いベンチはたまにいる飲み食いの女子高生の気持ちが良くわかる。
遮るものがないので遠くの山まで一望できる。見下ろせば事務所の丸屋根が見える。事務所からは見えないが上からはすっかり丸見えだ。遠くから事務所の建物を見ることはないが上からだと見える。
建物は遠くからどのように見えるかで評判が決まる。3方お隣に囲まれた家は近くからしか見られない。だから近くからの外観を重視する。遠くから見える場合は表面の仕上げ材ではなく造形そのものが見られる。
公共建物や公園などに面したてものなどは造形が命だ。近所の建物の形が平凡だと優れた造形は目立つ。と言うよりそこが設計のキモになる。上から見た事務所は屋根ばかり目立って形が平凡なのであまりよく見えない。