土曜から気温が低い日が続いたが今日は暑い。午前中は会計事務所の来社で、午後から作業場。刻みも材料の選定が終わり加工に入る。1年前から在庫して乾燥中の角を挽き直す。現場が出ると次の現場の分を丸太から挽く。
乾燥した角はほぼ手に入らなくなった。集成材が全盛で無垢材、それも節のない表し用の角は市場に在庫がない。自分で丸太を買って大きめに挽いて在庫して乾燥する。使うときにもう一度挽き直して使用する。
現場が終わる毎に次の分を挽く。結局毎回現場分を挽くのと同じ金額になる。そんな面倒な手刻みをやる業者が減ってきた。地域の製材所が廃業してしまったのが物語っている。使う大工がいないと製材所は仕事がなくなる。
自然素材とか健康に良いものをとか色々あるが究極は地域材で建てることだろう。地域の活性化はもちろん山の荒廃防止、さらには花粉を減らす効果もある。もちろん地域材を使うことは表しにしてこそ意味がある。
仕上げも板貼りとか漆喰とか健康に配慮した工法がやりやすい。集成材のプレカット工法は仕上げもビニールクロスとかベニア類が多い。その建て方では健康的とは言い難い。理想はともかく現実は地域材に困難な時代が進む。