上棟から2週間経ち外壁工事に来週からかかる。まずはカラマツの板を加工しないとならない。既製品の建材ではないから板から鉋をかけて仕上げる。目地の板も同じで結構な手間になる。
前から頼まれていた店舗の改装もあって何日かかかる。今日も業者が見積もりを持ってきて小工事が溜まっている。なるべく大工でなくても良いものは外注する。こう言う小工事は増えはすれ減る事はない。
新築も引き合いは増え続けている。大工や規模の小さい住宅会社の廃業が増えたからだ。確認申請も徐々に難しくなってきたし断熱や耐震も面倒になった。設計が主な仕事とは言えない業者には外注が増えるだけだ。
検査が通らなかったり変更が出ると経費が膨らむ。建材などの進化にも付いていけないから余計儲からない。景気浮揚の補助金なども勉強不足だし施主の疑問に答えることができない。信頼を失うばかりだ。
今でも自分で確認申請を出せない業者はたくさんいる。そう言うところから徐々に淘汰される。激減する新築需要は業者間の競争激化に直結する。リフォームに活路を見いだすしかない。
当社は適正な利益確保で見積もりをしている。4,5年前は高いと言われることもあった。コストを下げるために建材の見直しや下請け業者の競争もさせている。その所為か安いと言われることが増えた。
理由の一つにライバルが減ったのもある。県産材とか手刻みの家は誰でもできる訳ではないし住宅会社はやらない。大工が一番多くて高齢で廃業が相次ぐ。新しいものや若い世代に受けないのも大きい。