リフォーム工事の大きな流れに定年間際族の動きがある。子も育ち一生に一度しかない退職金もあるし建て替えかリフォームか大きな選択を迫られる。築25年以上が多くて直すとしても大がかりだし老後のこともあってバリアフリーにしたい。
郊外の団地に土地を買って家を建てたのは40歳前が多かった。景気も良かったし家族単位の夢の住処を志向するのは多かった。団塊世代から順に定年となり子育ても終えた。当時は気にもならなかった郊外も歳を取ると不便な所が目についてくる。
古くなって設備関係も傷んで取り替え時期に入ってくる。自身の老後も気になり当時流行った総二階を一階だけで過ごせるようにしたがる。退職金もあって不便な郊外から中心へと建て替えにするか悩む。平均寿命も伸びて60歳定年から30年近く生きる時代になった。
元気で我が家で過ごすのは理想だが古くなった家は向いている訳ではない。介護も見据えたバリアフリーの家に直すのが一番のポイントになる。少しずつ手直しするより一階全部を見直して平屋風な使い勝手を望む方が増えた。
築20年以上の家は在来工法の手刻みが普通である。外材が多くて建材多用が普通になった時代になる。外部もモルタルからサイディングに変わった時期で断熱も含め取り替え需要が一番多い。アルミサッシはガラスの一重が主流で二重も登場してきた頃だ。
構造材は補強をしたらまだ十分使える。外壁の張替えと断熱の入れ替えで性能を上げる。設備関係も交換して内装をやり変える。こう言った工事が多くてほぼ見た目は新築になる。建て替えとの金額差が小さいところが悩みどころだろう。
プレカットが登場して20年以上になる。リフォームを考えるところは手刻みの在来工法が主流だった頃だ。当然直すとなると手刻みの経験がある方が良い。壊さなくとも中の構造や仕組みに馴染みがある。無駄な工事や時間短縮ができると言うことだ。
設備関係は進歩が大きい分野だが全部撤去でやり直すのが普通だ。主にモノを言うのは大工工事の経験だろう。ベテラン大工の出番ということだ。実際に大手も現場にはベテランを入れたがる。管理者も全て指示しなくても現場を任せることができる。連携できるのは大きな違いでコストに大きく影響する。
当社の大工たちはベテランが多くそう言う意味で得意な仕事になる。内外装に板張りや漆喰も可能なのでイメージの一新もできる。建材やビニールクロスではどうしても前のイメージが強く残ってしまう。
熟年世代には自分の育った環境の中で古民家的な家が記憶にある。育った家が藁吹きや土間のある空間がイメージでなく実感としてある。断熱不足もあって寒いと思い込んでいる方が多いが解消可能なことだ。
当社は新築だけでなくリフォームにおいても伝統的な工法と同じに工事することができる。断熱や耐震強度を補強しながら地元材を使った古民家風な家が可能になる。仕上げの技術には問題がないし耐震補強も難しいくはないからだ。
もちろんだが当社にはこう言った住宅を多数設計してきたノウハウもある。基本的なことはリフォームでも同じなので十分に希望を取り入れることができる。業者も工事の慣れたものが多いので多少難しい注文でも対応できる。
梁材や板材も乾燥した在庫もあるし調達も可能だ。設計と大工が揃っても材料がなければ絵に描いた餅になる。地元材の一品ものであるから二つと無い材で工事可能になる。同じものがない真のオリジナルの家にリフォームできる。