青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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小さい工事

午前中は涼しかったが午後から少し暑くなる。リフォームの現場は外部のタタキと電気工事が入る。午後から清掃業者が入った。照明器具も付き内部の完成間近になった。 
 
午後から店舗の工事の残り工事をやった。カーテンレール、火災警報器、内鍵、ドア建てつけ、トイレ紙巻器などをつけた。なんかかんだと2時間以上かかった。 
 
専門業者をそれぞれ呼ぶと費用がかかる。カーテンレールはカーテン屋、警報機は電気屋、鍵は建具屋、紙巻き器は水道屋。職人不足で忙しいのにこんな些細な仕事で呼べない、高くつくし。 
 
で、結局私がレールをつけ警報器をつけ鍵をつける。一つ一つは誰でもできるがそれなりに手間がかかる。やり慣れていないと時間がかかる。部品も足りなかったりビスが短かったり。 
 
職人のように道具もありとあらゆるものを用意すると早い。一通り持ってはいるが電動の道具はあまりない。手動でやるのだがこれが慣れていないからキツイ。ビス一つを打つにも結構疲れる。 
 
リフォームブームもあって何でも頼む傾向は強くなった。人任せが多いのだ。大したことがないとあらゆる工事を頼まれる。自分でやろうとしないのは今に始まったことはないが。


後継者

低めの気温で作業には都合が良い。外部のタタキと電気、給排水がリフォームの現場に入る。建具も入ったしだいぶ完成に近づいた。遅れていた電気工事だが照明器具もついて明日にも完成する。 
 
午後から事務所の増築の現場へ行く。既存の事務所に隣接して増やす。内部を少し板貼りとか凝ってみたいと言う。既存の事務所が人員の増加で手狭になって来た。 
 
どうせやるなら少し板とか貼ったりしたいと思っていたようだ。自然素材は熱良い人気がある。仕事も順調にいって人も増える。どうせなら少し奮発して玄関や内装に凝ってみたい。 
 
後継者もよその会社で修行中でいずれ帰ってくる。その時のために事務所もプレファブから少し立派にしたい。順調に行くからこそできることで後継者もそのことを後押ししている。 
 
せっかく親が創設した企業も跡を継ぐ者がいないと絶える。順調に行けば行くほど真剣に考えなければならなくなる。目処がついて事務所の増築となったのだろう。 
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段取り

雨降りの一日、午前と午後に現場へ。店舗の方は今日は休みで誰もいない。リフォームは建具とエアコンの取り付け。建具がつくと一気に完成した感じになる。塗装もうまくいってぴったしと言う感じ。 
 
今週はリフォームの現場が業者が入らなかったので進行が遅く感じる。建具が入ってから進んだ。来週は外部の叩きと照明器具がつく。これでほぼ完成となるがあとは調整と清掃になる。 
 
小さいリフォームが増えて予定を組むのに苦労する。業者が入れ替わり入るがすんなり来るなら問題はない。人手不足の折から簡単にはいかない。催促しようが脅そうがどうにもならない。 
 
職人不足は工事価格に微妙な影響を与える。現場へ来てもらう方が先で次が値段になる。どうしても値切るのがやりにくくなるのは当然だ。同じようにこちらもいっぱい仕事があって断るようであれば良い。 
 
まあ建てた方からとか知り合いとか断りにくいのもある。仕事の段取りから施主の都合のいい時期に着工できるとは限らない。こちらの都合で好機を決めるのだがうまくいかないことも多い。 
 
結局間が空いてしまったりやたらに忙しかったりする。下受けの業者から仕事を早くやりたいとか言われることがある。彼らも段取りがうまくいかないのだろう。仕事はなかなか順調にはいかないものだ。 
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廃校

今日も気温が上がらず少し風も出る。午前中はリフォームの現場でゴミ片付け。昨日養生を剥がしたので床が表になっている。掃除しながら傷や不備を見つける。午後は店舗の現場へ行くが業者は休み。 
 
朝7時10分になると家の前までタクシーが来る。今年から小学生の孫を迎えに来る。家の真ん前に学校はあるが廃校になった。だから毎日タクシーで近く小学校へ通う。帰りは児童館へ直行し迎えに行く。 
 
出勤の時間なのでいつも孫を見届けてから出る。私も含め4代通った学校だが孫は違う学校に行く。市部とは言っても郊外なので息子の時には複式だった。あれから15年ほどで廃校になった。 
 
私は同級生が31人いて全校では200人以上だった。運動会や学芸会は結構人で溢れた記憶がある。50年ほどで全校児童10人まで減った。 
 
一番多かったのは団塊の世代で私が最後の頃だ。町内にセメントの材料になる石灰岩の鉱山があった。機械化以前だから坑夫が沢山いて社宅が立ち並んでいた。戦後の復興期でセメント需要が多かった。 
 
子供も増えて田舎なのに売店とか酒屋もあった。セメント需要の低迷で他所から来た坑夫が一斉にいなくなった。農家ばかりが残って学校も人数が減った。廃校はちょっとした栄枯盛衰でもある。 
 
人口減と高齢者ばかりのただの田舎になってしまった。空き家も増え田圃も休耕が年々出る。まるで日本の将来を見るようで淋しくなる。そして同級生で働いているのは私だけになった。


追加工事

昨夜の雨が少し残って午前中は曇り。午後から少し晴れるが気温は上がらず。店舗の現場は大工が最終日で足りない材料を運んだり片付けたり。 
 
施主の希望をあれこれ聞いて結局1日がかり。既製品の建具を使ったが現場の水平が悪くうまく入らない。簡単に取り付けできるのがミソなのに小一時間かかった。結局見積もった大工の人工は入ったことになる。

追加工事があったのでその分の工賃もある。追加工事は材料費ぐらいしか施主は考えていない。例えば手摺をつけるとなると材料費と工賃になる。工賃はただかそれに近いと思っている。 
 
それに手摺りは取り付けは二人の方が捗る。私がいたから良かったものの一人だと結構かかる。リフォームはそう言った小工事が次々と発生する。一々見積もりも面倒なので材料費ぐらいしか言わない。 
 
工賃がどの位かかるか素人にはわからない。面倒でも幾らになるかきちんと説明しないとならない。現場に行く機会が増えて面倒ではある。面倒なのだがそれがリフォームだから仕方がない。