青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今日も気温が上がらず少し風も出る。午前中はリフォームの現場でゴミ片付け。昨日養生を剥がしたので床が表になっている。掃除しながら傷や不備を見つける。午後は店舗の現場へ行くが業者は休み。 
 
朝7時10分になると家の前までタクシーが来る。今年から小学生の孫を迎えに来る。家の真ん前に学校はあるが廃校になった。だから毎日タクシーで近く小学校へ通う。帰りは児童館へ直行し迎えに行く。 
 
出勤の時間なのでいつも孫を見届けてから出る。私も含め4代通った学校だが孫は違う学校に行く。市部とは言っても郊外なので息子の時には複式だった。あれから15年ほどで廃校になった。 
 
私は同級生が31人いて全校では200人以上だった。運動会や学芸会は結構人で溢れた記憶がある。50年ほどで全校児童10人まで減った。 
 
一番多かったのは団塊の世代で私が最後の頃だ。町内にセメントの材料になる石灰岩の鉱山があった。機械化以前だから坑夫が沢山いて社宅が立ち並んでいた。戦後の復興期でセメント需要が多かった。 
 
子供も増えて田舎なのに売店とか酒屋もあった。セメント需要の低迷で他所から来た坑夫が一斉にいなくなった。農家ばかりが残って学校も人数が減った。廃校はちょっとした栄枯盛衰でもある。 
 
人口減と高齢者ばかりのただの田舎になってしまった。空き家も増え田圃も休耕が年々出る。まるで日本の将来を見るようで淋しくなる。そして同級生で働いているのは私だけになった。