青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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見積もり

晴れて暑いのは昨日と同じ。週末にはもっと暑くなる予報が出ている。田植えの済んだ農家には朗報だろうが。リフォームの現場は塗装業者がやっと終わりクロス貼りが始まった。収納とか二階の部屋はビニールクロスをはる。
 
小工事の見積もりをいっぱい出している。いくつかは決まると思うが現場へ行くだけでも大変だ。提出するからには何度か様子を見に行かないとならない。出しっ放しでは無責任すぎる。 
 
リフォームの時代と言われて久しいがやっと到来という感じがする。大小様々今年だけでもかなり見積もった。リフォームの見積もりは実はすごく難しい。金額が小さすぎて間違ったらすぐ赤字になる。 
 
大きい工事は安すぎたり高すぎたりで帳尻は合う。小さいとこの仕事は何人でできるかとか何を用意するかで金額が違う。下手をすると赤字になる。一度提出した見積もりは簡単に訂正できない。 
 
各職種によって何人くらいで何日かかるか的確に判断できないとならない。あらゆる業種の仕事の内容を覚えるのは簡単でない。それこそ経験がものを言う。しかもプレカット以前の現場がほとんどである。 
 
プレカットなどない頃から仕事をしているからそこはお手のものだ。自作の見積もりソフトは随時更新するから常に最新の価格がわかる。ソフトの更新は良いとして固い頭の更新はままならない。


割れ

昨日続き良い天気。田植えも順調に進み半分以上が終わった。今週の日曜でほぼ全部となるだろう。気温も高めで毎年今頃は高い日が続く。来月に入ると気温が低めの日が続く。 
 
現場はクロス張りが入り塗装は今日で終わる。明日にも左官も予定している。塗装が済むと仕上がりのイメージがつかめるようになる。建具が入るとまた違うのだが完成イメージが湧いてくる。 
 
今回は塗装に着色をしたが今までで一番黒っぽい。やり過ぎると安っぽい店舗のようになると思っていた。思うほどでなくなかなかいい感じになった。塗装屋もペーパー掛けをして何度も塗った。 
 
昨日も書いたが塗装は本当にピタッと決まるのが少ない。艶がなかったり濃かったり逆に薄かったり。透明はともかく着色の場合は本当に難しい。 
 
今回は古民家リフォームのパターン色として使える。これ以上濃いと木目も消えてただの黒い板になってしまう。樹種もわからなくなりせっかくの広葉樹が台無しだ。 
 
次の現場に使う材木を隣の製材所で挽いている。せっかくの銘木が日に当たって割れてしまった。木は本当にデリケートで日や風に当てたりするとすぐ割れる。現しで使う現場はいつも気を使ってすぐ倉庫に仕舞うのだが今回は油断した。
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塗装

晴れて暑い、前に戻った。午前中は現場と新しい現場へ見積もりに行く。店舗の改装だが魑魅魍魎と言うか真っ暗で何も見えない。入るのに勇気がいるような変な店だ。昼時には結構客が入ってくる。 
 
リフォームの方は塗装が終了かどうか。大工がデッキと物干しを付ける。明後日あたりから左官とクロス貼りが入る予定だ。双方2週間もあればできるから来月初旬にも器具付けに入れる。 
 
昨日は雨で暗かったのもあって内部塗装の色が薄くてぼんやりした感じに見えた。仕上げ塗りがかかるとシャキとしてよく見える。最後まで見てから文句を言うべきで昨日言わなくてよかった。 
 
職人はこちらの要望を正確に伝えると最善を尽くして仕上げる。こちらのイメージの伝え方次第でなんとなく違和感のある色になる。着色なので透明感は望むべくもないが濁った色は見栄えがしない。 
 
塗料は種類も多くどれにするか選ぶのが難しい。仕上がりのイメージが木部の場合は目が消えないのが絶対条件だ。せっかくの無垢材の色を活かせないのはまずい。建具や家具がどんなに素晴らしくても映えない。 
 
透明なら簡単だが着色は色の濃度よりも目を生かせるかどうかだ。いわゆるペンキのようなものは最低だ。サンプルを作りなんども経験して塗料を選べるようになる。色見本だけでは到底イメージはできない。


無垢材

久しぶりの雨、時折強く降って事務所のハナミズキが周辺に花びらを散らす。咲くと綺麗なのだが散ると道路から事務所まで汚れる。 
 
午前中は一昨年建てた方への点検に伺う。大工と建具屋でできるところは終わる。当社では建てて1年目と3年目には点検に伺う。無垢材だから割れや収縮はあるし建具も狂う。 
 
建材化が進んで印刷とベニア技術の仕上げ材が増えた。施工の省力化と工期の短縮を謳い文句に住宅会社には標準になった。本音は別なところにあって施工技術の低下とアフターの簡便化だ。 
 
ベニアで作る建具家具類は狂いにくい。中が空洞で金物の進化で狂いへの対応が簡単だ。ドライバーだけで調整できる。素人でも直せるから職人はいらない。 
 
問題もあってベニアはもちろん作る際にボンドで糊付けだから意外に重い。金物が入るからドアなども重くて丁番が取れてしまう。構造材の芯材が弱くてビスが抜ける。 
 
調整できる金物は機構が複雑で重いからだが長持ちしない。さらにベニア類の高騰で紙のような素材に変わった。それが重いから始末に負えない。建てて10年は保つとして壊れ始めたら交換しかない。 
 
無垢材は狂いやすいが削ったり金物交換で長く使える。長くと言うより何世代も使える。職人の手つくりだから後継者がいなかったり減っているのは残念だ。建てる業者も減っているから丁度良いかもしれないが。
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古民家リフォームのウリ

今日は一番の暑さ。夏本番だが現場は外部の工事がない。塗装業者が内部塗装をしている。お施主様との打ち合わせで午前中かかって細部の仕上げを確認いただいだ。共働きで忙しく時間を取れない。 
 
定年も近づいて重要なポストなのだろう。まだ現役なのでテキパキと物事を決めていく。実際の現場を完成近いところを見ながらさらにこだわりの部分を確認していく。古民家リフォームの醍醐味と思う。 
 
照明器具にブナコを使ったりタイルに厚みのある高級品を使用する。メリハリをつけて凝るところとそうでないところを分ける。使わないだろう二階の子ども部屋は収納部屋に変わる。機能を一階に集中させてお金もかける。 
 
水回りの一部は既存再使用なのでその分の余裕が玄関などのかける。下駄箱もケヤキの手作りだし建具も凝っている。照明はブナコで決まる。一番の見せ場になる。リビングとキッチンはワンルームで間接照明で雰囲気を変えた。 
 
本物で建具家具を作りつけるやり方は当社のウリの一つだ。天板や付け柱、曲がり材を持っているからできる。そう言ったものを使うことで雰囲気がグッと本物っぽくなるし今までのクロス貼りとの違いだ。 
 
リフォームが主流になる予測が多いが競争も激しくなるだろう。当社のように本物を使うところをウリにするのは少ないだろう。大工の技術、作業場があることも重要なポイントだ。