青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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下地作り

朝から雨が降って昨日は川底が見えるほど少なかったが雑水して流れも早い。時折強く降って外に出ると濡れて出歩くのが面倒臭い。見積もりがあって業者がひっきりなしに来社する。 
 
舗装と屋根をかける工事の見積もりがあった。4,5年前に建てた方が車庫兼物置の屋根をかけたいと言うものだ。同時に広い車庫スペースが未舗装だったので雑草が生えてくる。 
 
屋根をかける工事は舗装してからではできない。子供達の自転車とか小屋に入りきらない道具などをしまいたい。囲まれていなくても屋根さえあればなんとかなる。 
 
ただ面積が広いのでそれなりにかかるし費用的にも覚悟がいる。アスファルト舗装なので下地の砕石が重要だ。厚みも15センチは最低でもいるし今の残土は全て処分しないとならない。 
 
コンクリート舗装も下地の砕石が決め手だ。厚さと転厚をしっかりかけないとあとで割れる。こちらは元地盤が黒土で若干弱いのでしっかり作らないとならない。工事は見えない部分を作る時が重要だ。


外部塗装

現場では外壁の塗装が入る。一階は板張りで二階がリシンの吹き付け。カラマツが変色しやすいので先に塗装した。上はサイディングの上に吹き付けをした。 
 
外部は足場がかかっているので外観が見えない。本当は珍しいカラマツの板張りをご披露したい。板張りとは言っても洋風っぽい外観になる。羽目板のようにノッペリでなく凹凸があって立体的だ。 
 
塗装が終わればストーブの煙突とテレビのアンテナを設置する。これで外部工事は終了で足場が取れる。濃い茶色の外壁は凹凸もあって立体的になる。サイディングのように色だけでなく凹凸もある。 
 
材料が簡単に手に入らないのが問題でしかも高い。カラマツではなく杉にすれば安いのだが和風っぽい感じになる。昔の家はよく使われた方法だ。縦張りは材料が幅広くないと凹凸を出せない。 
 
幅広板の目地の部分に一枚追加で貼るから凹凸が出る。羽目板のように加工で目地の凹みをつけるのでなく別な板を重ねる。材料が多く入るのと幅広板を作るのに太い丸太を使用する。当然高くなる。そのぶん立派と言えるのだが。CIMG7733


森のそば屋

材料の引き取りに岩手県の葛巻の製材所まで取りに行った。リースからトラックを借りて片道1.5時間。積み込んだらお昼時で近くにある森のそば屋へ行った。昼食後現場へ配達しトラックを返すと3時過ぎになった。 
 
森のそば屋は以前ドライブをした時に偶然見つけた。あとで知ったがかなり有名な店で確かに蕎麦は美味しい。こんな寂れたしかも古い家を改造しおばちゃん達が手つくりする。 
 
そば餅とか焼き魚のイワナもいける。最初は建物の古さと店舗の作りでそんなに期待はしていなかった。ところが出た蕎麦は硬さも味もなかなかいける。出汁も素晴らしくリーズナブルな価格もあって少しびっくりした。 
 
いつもの加工屋さんにカラマツの集成材を依頼したらこちらを紹介された。引き取りが条件だったのでマップで見たらあのそば屋のすぐ近くではないか。こちらを9時過ぎに出ればちょうど昼食時だし寄ったわけだ。 
 
昨年久しぶりにドライブして蕎麦を食べた。その時に近くに製材所があったのを記憶している。まさか縁があるとは思わなかった。10月でお化けカボチャを町内の道路いっぱいに並べる祭りをやっていた。 
  
昨年はワインが目当てで行ったのだが思い出してそば屋に寄った。一年後また仕事でここ来るとは思いもしなかった。世の中は不思議な縁があるものだ。
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リフォームコンテスト

朝早く地震で目が覚めた。自慢ではないが私は寝たら多少のことで起きない。長く続くのは大震災で経験したので大きな可能性があると思った。もちろん現場も何も影響はなくまずは安心した。 
 
現場は天井が二階に移りうまくいけば今週中で終わる。続いて床のフローリングになるが貼り終わったら汚されない。今までは土足でも上がれたが今後はそうはいかない。養生はもちろんするのだが細かい砂などが残ると仕上げの塗装の際にゴミとなって付着する。 
 
できるだけ不純物のない綺麗な塗装のためにはゴミを持ち込まないことだ。資材や鋸屑は仕方がないが不用意な泥靴は一番大敵だ。鋸屑は塗装をしても元の素材と同じだから目立たない。 
 
県産材コンテストと言うのがあって新築工事を出品する。今年からリフォーム部門が新設され出そうと思っている。減り続ける人口は新築予備軍の若者に顕著だ。高齢者を相手にすることが多いリフォームは需要が多い。 
 
古民家リフォームは当社のウリなので何箇所か施工した。元に戻すだけのリフォームではなく古民家デザインを取り入れる。古民家は曲がりとか大梁が定番だが既存住宅にも取り入れる。 
 
曲がりは市場で在庫を探すのは不可能だろう。当社は何本か常に在庫をしている。それをリフォームにも使うのだが大きすぎて入らない。二階の床をぶち抜いたりどうにかして入れる。 
 
結局古民家リフォームをやろうとすると材料と大工の技術でできなくなる。そこは得意の分野で手頃な曲がりも用意できる当社には問題がない。どっちかと言うと新築よりリフォームに力を入れているので入賞目指して頑張りたい。


県産材プレカット

今朝は台風一過、風も強かったがワンコの散歩。朝食後事務所で資材発注、現場へ羽目板を運ぶ。羽目板が発注が少なかったのか足りない。在庫はあるが幅とか板の目が違うので混ぜられない。 
 
仕方ないので小さな部屋、トイレとか収納を在庫の羽目板で天井を貼る。羽目板は加工のたびに幅や厚さが違って来る。続けて貼ると意外と目立つ。目も柾目、板目、赤み、白太と気にすると違いが気になる。 
 
部屋が変わればそうでもないが同じ部屋では混ぜられない。だから羽目板は基本的に2,3割多めに発注する。幅が同じなら目に無頓着に貼る方法もある。めちゃくちゃに貼ればそれはそれで気にならない。 
 
今回はメインの一階天井は白太の板目に統一した。二階と小部屋はまぜこぜになっている。他に壁と腰壁があってこれは短い羽目板を用意してある。91センチの短い羽目板は安く販売されていて在庫で買ってある。 
 
当社は真壁なので天井も柱にあたり加工しないとならない。大壁であれば天井は真四角だから切り欠きはない。真壁は天井も柱が出て真四角ではない。こんなところも真壁の手間のかかるところである。 
 
て刻みとか真壁は大壁プレカットの家とは別物である。技術も手間も桁違いの難しさだ。県産材を使って大壁プレカットはまだ主流ではない。外材の集成材が主で無垢の県産材を持ち込むと嫌がられる。そこを何とか突破したいと思ってはいる。