青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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板の塗装

今年の最高気温だったと思うが暑かった。じわっと周りから暑さに取り囲まれるような気がした。こんなに暑い日は滅多にないに違いない。職人たちにずるいって言われそうだが一日事務所にこもりっきりだ。 
 
現場は外部が塗装と雨樋の板金が内部は大工が一人。コーキングを詰めてその上から吹き付ける。艶のない漆喰のような白に塗装する。下の部分は焦げ茶色に塗装するのだが一回済んでいる。 
 
板の塗装は板そのものに染み込むようなものになる。いろいろ種類があるが木目を生かすようなものを選んだ。板は木目があって柔らかい部分に濃く染み込み硬い年輪部分にはあまり染み込まない。 
 
無塗装よりも塗装した方が木目がくっきり出て来る。特にシッケンズというメーカーは木目が綺麗に出る。キシラデコールというメーカーが一番有名だがこちらは木目を消してしまう仕上げになる。 
 
杉材だとウッドロングエコという自然塗料も選べるが水性なのでカラマツのような脂が多い木は綺麗に仕上がらない。過去に試したことが今生きている。建材と違い板の場合は塗料が取れやすい。それと変色も激しいがそれはそれで味があると思うのです。CIMG7702


小さめの窓

お盆からずっと涼しかったのが嘘のように暑い。今週中は続きそうだがこれで終わりにしてもらいたいものだ。現場はまた大工が一人になったが外部が終了し中も順調に言っているので予定通りに行きそうだ。 
 
今日から塗装屋が入って外部の塗装をした。本当は9月に入ってからと思っていたがカラマツの白太部分がカビる恐れがある。塗装さえすればなくなるのだが無塗装で何週も放置できない。 
 
二度塗りをする予定だが今日一度塗った。乾燥させてからまた塗る。上部の建材を貼るところもコーキングをしてからリシン吹き付けをやる。ローラー塗りにするかこれから決める。 
 
下の板部分が黒っぽいが上は白くする予定だ。白とこげ茶のコントラストで行く予定だ。大きな窓がないので外部からは中が見えにくい。夏涼しく冬暖かくしようと思っている。 
 
開口を大きくすると夏は日差しが強くなる。エアコンに頼ることになる。あまり日射が入らないようにして太陽の位置も高いので小さめの窓になっている。冬は逆に太陽が低くなるからいっぱい入って来る。 
 
当初は天窓を検討したがこれは強烈に日差しが入る。日中誰もいない時に部屋が温められて夕方にはエアコン頼りになる。小さめの窓は日射角が小さいと直接入ってこない。お施主様に最初言っても中々ピンとこない。CIMG7699


杉の羽目板

少し涼しい日が続き油断していると暑さでめげる。これからしばらく暑い日が続きそうだ。午前中は打ち合わせがあって午後からまた葬儀。現場は今日からまた一人になって何日かするとまた来る。 
 
外部がほぼ終わってこれから内部工事に本格的にかかる。一部は天井下地ができているが杉の羽目板を貼る。加工屋から先日運んだもので内部は全てこれになる。 
 
杉の羽目板は普及したからか価格が安くなった。それまでは外材のホワイトウッドなどが安く普及していた。余っている杉材の集成材も増えて羽目板なども作られている。材木などを採った残りの板を加工する。 
 
丸太は中心に近い部分が節がある。皮に近い部分は白太で節が少ない。これを加工すると無節の羽目板やフローリングができる。ただ成長する部分でもあるので水分が多く狂いやすい。 
 
縮みや割れが出るので慎重に選んで加工する。乾燥にも時間がかかるのでその間に曲がったりしやすい。大分ロスが出るので板用に製材した方が歩留まりは良い。当社でも製材した残りから屋根の野地板を採ったりする。 
 
板だからと言ってもそのまま羽目板に転用できない。木目が斜めになったり白太と赤身が混じったりする。それでも大量にあれば選定して加工に回したりする。安くなるように思えるが手間とロスを考えると専用に挽いた方が良い。CIMG7696


空き家

今日は火葬通夜でほぼ一日かかる。明日も午後から葬儀で明後日はまた別な葬儀がある。高齢の叔父叔母がたくさんいるので何年か続くだろう。お金もさることながら時間を取られる。 
 
亡くなった叔父叔母は地元だが従兄弟の喪主はこちらにいない。滅多に会うこともなく亡くなった本人しかわからない。残った叔父叔母はお盆とか年に何回か会う。 
 
従兄弟とは子どもの頃しか会わないしその家族は初対面になる。何となく座りが悪いのは葬儀を仕切っている家族に馴染みがないからだ。どちらかと言うと滅多に会わない子どもよりも年中会っている。 
 
両親は兄弟が多くしかも一番上だから叔父叔母は存命が多い。葬儀とかでいつも一緒になる。まるで旧交を温めているようなもので仲が良い。ところが喪主のいとこはあまり会ったこともなく馴染まない。 
 
地元に就職しないものが多いからこう言うケースが増えた。まあ叔父叔母とは仲が良かったから別に気にはしていない。ただ挨拶に来る従兄弟やその家族に馴染みがないだけだ。 
 
当市も年々人口が減り若者の都会流出は多い。空き家が増えている原因の一つにもなっているに違いない。従兄弟が亡くなったのを機会に帰って来たいと言う話は出る。出るがそのままになってしまう。つまりは空き家のままってことだ。


カラマツの仕上げ材

昨日までの雨も上がって暑くなる。二人になった大工は外部の仕上げが順調に進む。カラマツは白太の部分がカビやすいので早めに塗装をする。軒裏が仕上がれば破風のトタンも張れるしストーブの煙突も設置できる。 
 
やっとカラマツの外壁ができて遠目には板張りの家ができた。何度も言うようにカラマツは硬くて耐久性もあって良いのだが狂いやすい。年数の積んだ太い丸太から取れば大分落ち着く。 
 
無塗装だと真っ赤に変色し次第に黒っぽくなる。脂分が多くて水を弾くので耐久性がある。反面ヤニが垂れたりして内装用には要注意だ。今回は内装にも使うが狂いもあるので集成材に加工をした。 
 
10年以上前にカラマツだけで家を建てたことがある。自己所有の山には50年クラスのカラマツがたくさんあった。構造材はもちろん外壁、内装はてはキッチンなど家具まで造った。 
 
日に焼けて赤くなった内部は綺麗だったがヤニが出て来て困った。中心部を通るヤニツボに当たればキリなく出て来るのだ。せっせととるのだが何年経っても出て来る。 
 
その経験があるので内装用は集成に加工をして狂いや割れに対応した。もちろん乾燥機に入れるのでヤニも抜ける。塗装次第で赤く綺麗な仕上げ材になる。どちらかと言うと洋風っぽくなる。CIMG7692