青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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職人育成

今日から仕事開始でブログ再開。いろいろトラブルやアフターなどがあってお盆中も忙しい。建てた数が増えているからあたり前かもしれない。休み明けの今日からフル回転で動き始めた。 
 
お盆中に紹介のあった大工さんから電話があり今日から来てもらっている。職人不足の折ありがたいことだ。朝から雨で中の仕切りとか天井を作っている。 
 
年齢的には50歳と若いとも若くないとも言える。職人の中でも大工が奪い合いが激しい。どこでも何人でも来てもらいたいところが多い。当社もアルバイトを頼んだり短期の応援でやりくりして来た。 
 
長期的に見れば激しくなることはあっても解決することはない。自社のやり方を変えたり建材化を進める以外に方法はない。当然変えるつもりがないので養成するしかない。 
 
手間をかけるのがウリなので職人を減らすことはできない。仕事を取ることと同様に自社育成をしないとならない。もちろん簡単に見つかるとは思っていないが長期的には努力し続けるしかない。 
 
宮大工のところで修行して来た息子は同じように自分の弟子を育てないとならない。今日だと大工の修行なんてのはないかもしれない。ノミカンナの研ぎ方から墨付けまで昔通りに技術を伝えたい。 
 
プレカット全盛の時代に古臭いやり方になる。しかし印で押したような家つくりも変わる時が来るかもしれない。手作りの良さが見直され少数派ではあっても望む方がいる。そう言う方のためにもこのやり方は残さなければならない。


板の外壁張り

現場へ行った以外はずっと事務所。溜まった雑用を片付け図面やら見積もり。明日で業務が終了の業者が多く来週からお盆休み。ブログも16日までお休みする。 
 
現場では外壁の板の仕上げに入って押縁をつけている。これは板を縦張りして継ぎ目にまた別な板を張る。雨漏りや板の縮みで隙間ができるのを防ぐ。仕上がりも影ができて彫りが深くなる。 
 
板張りは縦に貼るのはこの方法しかない。横張りは南京下見張りとか鎧張りがある。他には板そのものにサネをつけて差していく方法がある。建材などと同じやり方である。 
 
外壁の張り方は軒の出寸法によって変わる。軒の出がないと雨が当たる率が多くなるので水が切れるようにする。侵入もしにくくがっちり防水をする。サネをつけるのが一番で次は横張りだろうか。 
 
縦張りは横殴りの雨で侵入する可能性があるので軒を少し出す。それと下地に防水性の断熱材やシートを貼る。完全防水の建材を使う場合はコーキングが決め手になるので隙間を開けてしっかり入れる。隙間が小さすぎるとコーキングが取れやすく雨が侵入する。 
 
板を張る場合はコーキングで処理すると言うより軒の出や屋根形状で考える。軒の出のない場合は完璧なコーキング処理が重要になる。一度破れると相当量漏るのですぐ処理することが大事だ。どちらも欠点があるがコストの面で建材が選ばれる。CIMG7676


水質検査

台風が向かっているのか少しずつ気温が上がって来た。霧雨が降って外部の工事はあまりできない。応援も当分来れないので一人でやる。キッチリと仕事ができるので良いと言えば良いのだが工期がある。 
 
先日エコキュートメーカーに水質検査を申し込んだ。結果は不可で井戸水対応にしないとならない。カルシウム分が固まって管内を詰まらせる。ろ過装置とか太い配管の対応型を使わないとならない。 
 
水道企業団の浄水課に聞くと水道水は湧き水と川の水がある。湧き水の方がカルシウム分が多くてなりやすいと。今回の現場はその湧き水が濃く流れている地域に当たる。 
 
当市では川の水をろ過して流すのが一番多い。湧き水は2系統あってそのうち特に硬いのが現場に流れている。カルシウム分が多いと硬水でスケールと呼ばれるものが堆積する。 
 
ところが飲料水としてうまいのは硬水の方だ。ペットボトルでも販売されている。いわゆる山の水は大体これが多い。ヨーロッパでは硬水が多くそのまま飲むと下痢をする。飲み水は別に販売されていて水は買うモノとしての認識がある。 
 
ただのモノと言うのが日本の常識だ。最近はペットボトルで飲む方も増えて来た。浄水装置でも簡単に取れない。取るためには専門の装置をつける必要がある。企業団では飲用としては問題ないと言うが。


せんべい

今日も肌寒く小雨が降りしきる。午前中は図面作成午後から現場とまた図面。ほぼ一日事務所にこもりっきり。提出予定の見積もりもあるし溜まった仕事を片付ける。 
 
私は煎餅が好きでほぼ毎日食べる。南部せんべいの呼称で有名だが当地八戸が発祥だ。ところが岩手県が大型の企業があって本家が移ったかのようだ。さすがにこれはまずいとせんべい組合と商工会議所が本家の宣伝に力をいれる。 
 
せんべい店は昔はどこにでもあって毎日食べていた。小麦粉と塩だけのシンプルさで形も決まっている。1000万円ほどと言われる機械があれば毎日焼ける。爆発的に売れるわけでもなく無くなるわけでもない。 
 
継承者がなく廃業があいつぎどんどん減って来た。レンガを積んで中にバーナーを回転しながら焼いて行く。40年50年は使っているところが多い。故障も少なく近代化が遅れたのは逆に高齢者の仕事として続いて来た。 
 
材料も小麦粉と塩、ゴマなど昔から変わらない。小麦粉はほとんど輸入品になりゴマも油をとった搾りかすを使う。塩加減が店により違うので差別化になっている。値段も安く脂肪も少ないので年寄りのお茶菓子として続いて来た。 
 
祖父が毎日のように食べていたが自分がそうなって見ると味の濃い脂っぽいのは受け付けない。なるほど歳をとるとこう言う味が飽きないのだ。これに手つくりの甘酒とヨーグルトを毎日食べる。特に体に良いとかこだわっているわけではない。CIMG7673


外人さんの家

早く起きて加工所に羽目板とか集成材の加工品を引き取りに行く。カラマツを内装外装に使う予定だった。外装用の板は無垢のままだが内装用は狂いがあるので加工をする。特に大きな机とかカウンター材には一枚板の無垢は使えない。 
 
片道2時間少々かかって9時過ぎには到着。積み込んで戻るとちょうどお昼になった。途中電話があり展示場の見学を希望される。昼過ぎにやってきたのは外人さん。身振り手振りで話がさっぱり進まない。 
 
なんとなく分かったのは彼の奥さんが病気か何かでこれなくて一人で来たと。母親の一人住まいの奥さんの実家を建て替えたいらしい。しかも山林所有で木を出して使いたいと。 
 
ずっと彼らが住むのかどうかはわからないが母親に代わって娘さんそれもイギリス人の旦那さんが仕切りたいらしい。小一時間かかって分かった事情は概ねそう言うことだ。 
 
旦那さんが言うには巷に溢れる今風の日本の家は好きでないらしく色々こだわって建てたいらしいと。タイルや石を貼ったり床も何種類かやりたいと言う。 
 
こちらの言うことも言われていることもアヤフヤではっきりしない。次回は奥さんと一緒に来ていただくことにした。初の外人さの家つくりになるかどうか。