青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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若者

あれほど暑かった夏がどこへ行ったのか涼しい。冗談のようだが昨日は薪ストーブに点火した。今朝も気温が低く雨も降って現場は外の工事ができない。明日は羽目板やカラマツを加工所に引き取りに行く。 
 
土曜にお祭りを見物に行ったが人出がすごい。今年は平日が多かったせいもある。普段あまり街に出かけることはない。車で通り過ぎるだけなので歩いて見ると意外なことがわかる。 
 
中心街は空き店舗が増えたのは今に始まった事ではない。表に面したところはまだしも裏に回るとほぼ空き家だ。公金を使って活性化のために今風の建物が建っている。そのギャップが大きい。 
 
決定的なことは道路事情だろう。狭く段差だらけで歩きにくい。所有者が別なので一緒になって大型開発をするのは難しいのだろう。大型ビルも空き店舗が多く所有者が代わるのも多い。 
 
普段は近くのスーパーとか決まったところしか行かない。で、思うのは客が高齢者が多いと言うことだ。しかし久しぶりに街に出て見ると若者だらけではないか。一体どこから来るのか不思議なのだがいつものスーパーとは大違いだ。 
 
思うに買い物ですら若者と高齢者は別行動だと言うことだ。時間帯とかまとめ買いが多いとかもあるだろう。生活史スタイルが別なので買い物も別なところで買う。 
 
仕事も中高年相手のリフォームと自然素材の家つくりの若者に分かれる。中高年は同世代だが若者は親子に近い。打ち合わせからクレームやトラブルなどの対処の仕方も全く別だ。 
 
時々何を考えているやらわからない時がある。分かっている筈だとか思い込みは一番怖い。はっきり言うことが重要になる。今後も増え続けるケースだろう。頑張ってついていけるようにするしかない。


古民家リフォーム

昨日までとは打って変わって涼しくて小雨も降る。久しぶりな気がするがまあお盆前にはこんな日もある。昨夜までの熱帯夜もこれで終わるのだろうか。エアコンをつけようかどうか迷っていたがまた来年以降になってしまう。 
 
リフォームの現場は残った照明器具もつきほぼすべて終了。カーテンが残って来週末になってしまう。築35年以上の家も何度かリフォームをしてだいたい新しくなった。玄関も作り変えたので印象がだいぶ変わる。 
 
断熱もサッシがトリプルガラスでかなり改善される。プリントのベニア張りだったのが栗の腰板と漆喰になった。いわゆる古民家リフォームと言うことだが居間はそれほど古臭くはない。玄関部分がこだわりの部分で入り口と下駄箱が新しくなってイメージが変わった。 
 
お施主様は今回でリフォームは終わったと思っている。老後のためにやるべきことは全てやってしまった。水回りはもちろん寝室なども老後に備えた。玄関は黒っぽくしてやや派手な印象を持つが顔として強い印象を与える。 
 
古民家リフォームは単なる再生ではなく積極的にイメージを変えるところがミソだ。ビフォーアフターのように大きく印象を変えて自分たちも楽しむと言うコンセプトでやっている。ただ元に戻せば良いのではない。DSC_5491


加工品

今日で主な工事が終了したリフォームは後片付けをした。左官が終わり照明器具が一部残って明日にも終わる。追加工事もあって2週間ほど遅れてしまった。リフォームにはよくあることではあるが。 
 
新築の現場では午前中板張りの残りが終わり上部のサイディング貼りになった。何とか二人で頑張って板張りをした。お盆前には外部をめどをつけたいと思っていた。内部は天井の下地を組んで板を張る。 
 
来週にも加工所に依頼した杉の羽目板を引き取りに行く。片道3時間かかるのでほぼ一日がかりの仕事になる。こちらの加工所ではフローリングとか羽目板の加工を専門にしている。製品売りも加工だけでも依頼できる。 
 
作り付けのテーブルとかカウンターにカラマツの集成材も依頼した。赤松には既製品としてフリー板の集成材が出回っている。価格も安く良いのだがこちらの現場にはそぐわない。材料持込で依頼した。 
 
作り付けも素材にこだわれば作れないものはない。羽目板やフローリングだけでなく集成材、3層パネル何でもできる。コストとの兼ね合いなのでバランスが必要ではあるが。既製品との違いが完成するとよくわかる。何とかなれば使いたいと思うのだが。DSC_5482


自社の得意な分野

所用で昨日は夕方から時間が取れなかった。だからブログはお休みしてしまった。昨日同様今日も暑い。現場はリフォームの方は塗装が新築の方は外壁張りが続く。リフォームは明日建具類を取り付けてほぼ終了する。 
 
新築の方はお盆前に何とか外壁を終わらせたい。大工がなかなか見つからず苦戦している。声をかけて返事待ちの状態なのだがお盆過ぎになりそうだ。 
 
職人不足は昨年頃から目立ち始めまず基礎業者が間に合わなくなった。ほとんどの業者に言えるが特に外部の仕事が極端だ。板金、土工、給排水と外での作業が多いとなり手がない。 
 
このままの推移で行くと現場確保より職人確保が難しくなるかもしれない。業界以外の方にはあまりピンとくる話でないかもしれない。見学会も広告も以前のままだからだ。 
 
自社の施工能力とバランスを取るために工事のしやすい物件を取るようになった。自社の不得意な分野や大型すぎるものなどが敬遠される。ぶっちゃけ手刻みとか古民家とかはその範疇に入るかもしれない。 
 
当社もライバル業者と競争になるケースが増えて価格がわかる時がある。似たような建て方をするところは思ったよりも高い。面倒なのかやりたくないのか獲得意欲がない。 
 
ライバルが減る反面非現実的な価格で客が逃げるのは困る。あり得ない価格は施主の意欲をスポイルしてしまう。こだわりの家つくりの分野が小さくなるのが一番困る。当社はプレカットと比較しても途方もなく高いわけではない。


板張り

今日も暑い、昨日よりはマシかもしれない。リフォームの現場はいよいよ佳境に入り漆喰も終わりそうだ。電気工事も仕上げにかかりエアコンと照明をつけた。外部の漆喰とタイルが残る。 
 
新築は午前中加工に行って午後から大工が来た。アルバイト君はやることがないので休みで明日からまた外部を仕上げる。一階の板貼りが終わると上部を建材で貼っていく。何と言ってもカラマツの板の部分がミソでここの特徴だ。 
 
板を張ること自体は簡単だが役物をつけるのに時間を取られる。コーナーとか上部の見切りとかサッシ周りの見切りと手間がかかる。材料費自体は特に銘木を使うわけではないので大したことがない。 
 
今の住宅は人件費が一番の原価を占める。手間がかかることを省くのがポイントになる。カラマツの板も原価はしれたものだが加工して取り付けるには時間がかかる。しかも陽に当てると曲がるし割れるのもある。 
 
防ぐには良い丸太から取ればいいのだがコストがかかる。高い丸太を買い製材乾燥し大工がて加工する。これだけで結構な予算になる。建材にすると丸太と加工がいらない。取り付けも簡単で早い。 
 
しかし安く上がれば満足なわけではない。自然素材とか手加工とか板張りにはえも言われぬ良さがある。できたものを見せれば施主は納得する。たまたま自分の山から出したカラマツだったから少しはコストも安い。 
 
ただ安くしようとするなら丸太は売って建材でやれば良いことだ。地域材で建てたいと言うお施主様の満足を得るためには多少コストがかかっても地域材の板を張りたい。そこを見込んで当社に依頼したのであろうから。