青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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外断熱

今日も新築の現場は外部の通気胴縁をつける。先日できた風除室の屋根の板金を終えた。後は軒裏ができて破風をつけ雨樋をつけて完成だ。外部周りは最初が軒裏、次が外壁となって塗装をして完成する。 
 
とりあえず外壁を張るためには通気の為の胴縁をつけないとならない。外断熱なので外壁材を止める材木が必要だ。これを通気胴縁と呼ぶが外壁を止める為だから結構たくさんつける。 
 
外断熱は柱の外に断熱材を張るから通気胴縁で押さえる。内部から出た湿気を抜くのが通気で結露とかにならないようにする。柱の中に断熱材を入れる充填断熱だと外壁は柱に止める。 
 
充填断熱に比べ外断熱は断熱材を挟むので重い外壁材を止めるのに強力な止め金具を使う。そもそも充填断熱の場合はグラスウールで外断熱は高いウレタンを使う。そして外壁を止めるのにもコストがかかる。 
 
外断熱は手間がかかるしコストアップしてしまう。その代わり気密テープで隙間を埋めるので性能は良くなる。充填断熱は隙間多く施工者のレベルで性能が落ちてしまう。補うために内部に気密シートを張るがそれとて隙間が出やすい。 
 
グラスウールとウレタンは2,3倍と価格の開きが大きい。当社は真壁造りなので壁の空間が小さく外断熱以外はできない。手刻みと言うだけでもコストは高くなりがちで断熱もかかってしまう。そこをいかにしてコストを下げるかがノウハウで日夜研究している。


阿吽の呼吸

昨夜の雨が残って今朝は曇り。午後からは晴れていつもの暑い一日。新築の現場では今日から一人になり応援が来るまで頑張る。来週にも予定しているが来てみないと。 
 
リフォームの方は大工が終盤に来て玄関とか下駄箱にかかる。今回のリフォームでは一番の見どころで大工には腕の見せ所。屋根はできて垂木現しで二重になっている。壁も腰板を貼り上部は漆喰になる。本格和風の定番だろう。 
 
玄関引戸を開けると中には幅50センチの欅の一枚カウンターになる。上がり框も周囲の腰板もカウンターと相まって和風の本格派そのものだ。今回の目玉だ。 
 
今日で大工は3週間になるがまだ2,3日かかりそうだ。リフォームは思ったよりかかる場合が多い。施主様が追加するのと壊してからやり方が変わるからだ。やってみないととはよく言うことだがやり方がの変更は複雑に増えることが多い。 
 
そこをどう言う風に見込むかだが経験しかない。何度も場を踏むと中はどうなっているかわかって来る。それでも増えるケースがほとんどだ。思い切り高く見積もりを出せば良いのだがそのことでキャンセルされるのも痛い。 
 
で、結局相場を慎重に見て他と同じになるように出す。後は追加があまり出ないように祈るのみだ。そこは大工もわかっているからうまく処理してくれる。ベテランの大工としか組めないのはそこの阿吽ができるからだ。


下駄箱

今日も湿っぽくて時折雨が降る。新築の現場は外部の下地と玄関風除室を作った。足場の架け替えをして屋根を葺く。雨が降らなければ軒裏を貼って板貼りになる。 
 
リフォームの現場では内部の壁や出入り口の取り付けをする。玄関のサッシがまだ来ないので外部が決まらない。外壁もほとんどできないので外から見た目は全く完成しそうに見えない。 
 
内部はほぼ順調にいったが玄関部分がまだ決まらない。これが決まらないと外壁もできない。階段も予定ではそのままだったがよくあることで追加で工事する。階段は手すりとかあるので斜めに貼る。これが手間のかかる仕事で二日ほどかかるだろう。 
 
肝心の下駄箱が最後になりそうで作業場で加工するが刃を交換しないとならない。自動カンナ仕上げなので刃が欠けていると綺麗に上がらない。最後にサンダーをかけて完成になる。 
 
カウンターは幅が50センチ長さが2.5m厚さが5センチくらいになる予定だ。欅の一枚もので在庫の梁を挽き割って2枚作った。目の良い方を今回は使う。残りはいずれどこかで使うことがあるかもしれない。 
 
こう言う一枚もののムクは買うと相当な値段になる。普通に既製品の大型の下駄箱くらいは買える値段になる。うん十万になることもある。こだわる方にはヒバとかクリとか好きな樹種を買うこともある。金はかければキリがない。


近隣迷惑

久しぶりに晴れて陽が出て暑い。新築の現場は職人が出入りして大混雑。ユニットバスも設置したし外部も断熱が終わり外壁下地をつける。リフォームの現場は一人休んで少し進行が遅れる。明日からまた雨が降りそうだ。 
 
各種業者が出入りして新築の現場は駐車場がいっぱいになる。大工やユニットバス組み立て、設備、板金、足場と車が7,8台になる。今回の現場は敷地が広く5,6台は楽に停められる。 
 
道路が狭いところや周りがウルサイところだとはみ出しは厳禁だ。お向かいが出入りしにくくなったりしたらすぐクレームになる。場所によってはどうしても大工たちとか毎日停めることになる。 
 
新興の団地とか比較的高級なところは要注意である。一度いきなりパトカーが来て近隣から苦情があるからどけろと言われたことがある。まあお巡りさんも迷惑をかけないように停めろと言うだけだったが。 
 
こちらも看板を上げて仕事をする以上評判に関わる。立派な看板を立てても近隣に怒られるようではダメだろう。それのためではないが近隣の挨拶は欠かせない。お施主様と一緒に回るケースが多い。 CIMG7577


リフォーム設計

時折強く一日雨が降る。午前中は新築の現場へ行き資材の搬入。午後から打ち合わせ、その後リフォムの現場へ。夕方また新築の現場でお施主様と打ち合わせ。 
 
増え始めたリフォームの見積もりで休日が埋まる。新聞広告のせいなのか年配者から電話やメールが来る。定年間際の50代後半が一番多い。築年数から言えば25年くらいだろうか。 
 
水回りとか築年数で痛むところが出て来る。見積もりとか修繕を経験している方も多い。壊れたら待った無し状態でとりあえず直したのだろう。 
 
その経験からリフォームは意外とかかるのを知る。老後を過ごす家のことを考えたらこのままではダメだと思うのだ。建て替えも視野に全面リフォームを検討する。 
 
リフォームの業者は玉石混合で資格や許可もいらないので乱立状態だ。ほとんどは数の多い水回りを主目的にする。全体を見てリフォームできる業者は少ない。構造からデザインまで総合的に判断できるのはかなり経験を必要とする。 
 
設計事務所とて木造に詳しくしかも工法まで理解して設計現場管理をできるものは滅多にいない。ほとんどはデザインが主体で構造や管理は工務店任せだ。だから大型のリフォームは工務店が主力だろう。 
 
プレファブメーカーもリフォームには力を入れるが如何せん本音は新築だ。まだ現場管理できる人材や下請けの工務店が少ない。これからどこが力をつけていくのか混沌しているがあと2,三年もすると淘汰が進みリフォーム設計なんてのが出て来るかもしれない。