青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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二極化

久しぶりに予定がない日曜になった。早起きして朝市に出かけた。かなりの規模の朝市で歩くだけでもかなりの距離だ。運動も兼ねてたまに出かけている。知り合いに会ったり店を出している友人に会う。 
 
昨年はほぼ毎週のように出かけたが今年はご無沙汰している。特に何を見に行くわけでもないから一通り見て歩く。よく見ると似たものが並べられているし価格もイマイチ安くはない。なのだが冷やかしながら見終わると結構買い込んでしまう。 
 
やはり声がけが良いところは人が群がる。よく喋るのがいたり目立つのがいると人が集まる。私の商売とは違うところがあるが声をかけると言うのは商売に結びつく。こちらは愛想が悪く声をかけない方だから勉強にはなる。 
 
午後からいつもの温泉に行こうと乗用車のエンジンをかけたがかからない。バッテリーが上がったらしくケーブルで繋いで何とかかけた。2回目の車検を昨年取ったから6年くらいだ。トラックのディーゼルと違ってガソリン車はバッテリーが保つ。 
 
電動部品が多い作今の車はバッテリーの消耗が激しいのだろう。フランスなどではガソリンやディーゼルの車は生産できなくなった。もっとも2040年以降の話だが。 
 
電気自動車の普及は自動運転車とかカーシェアリングも同時進行で進む。動かすソフトメーカーが主導権を握り車メーカーは生産工場化しそうだ。トヨタ日産もシャープやサンヨーのようにならないとは限らない。 
 
住宅もこれからどう変わっていくか。車のように機能一点張りは商売としては危険だ。単なる下請けや部品取り付け業者になってしまう。どうせそう言った機能とか省エネとかは大手メーカーしかできない。 
 
住む機能に特化したものと癒しとか建物の魅力が高いものと別れそうだ。今だってその傾向はある。二極化はますます進むのだろうか。


効率化

今日は朝から湿っぽく曇りがち。気温も午前中はさほど上がらず快適。リフォームの現場は今日引っ越しで午後から説明に伺う。給湯関係が以前のままなので使い方はわかります。まあ引越しの最中ですからゴチャゴチャ言ってもねえ。 
 
なんども言うように今回は古民家リフォームそのものだった。お施主様も期待はしていただろうがこうなるとは思っていない部分も多い。2年ほど前に娘さんの新築があってプレカットのやり方はよくわかっていた。 
 
一定の工賃で大工に丸投げで早く早くの特急工事になる。大工だって赤字にならないように必死だ。施主様とは言えゴチャゴチャ言われたくない。元請け会社の社員ならいざ知らず直接の関係はない。 
 
職人にあれこれ言っても拉致があかない。元請けに言うしかないのだがそこには仕事をいただいていると言う感覚はない。皆がこだわって仕事をしているわけではないから仕方がない。 
 
当社とて以前は似たようなものだった。現場が出るとその都度大工を見つけて交渉する。今と違い大工ものんびりしていた。施主様と喋るのが好きなのもいて余計なことを言ったりトラブルもあった。 
 
だんだんと住宅会社の力がついて大工は下請けになった。慣れていない頃は口のききかたが悪いとかプレカットにも慣れていないのもいた。慣れてくるに従いマナーもうるさく建材も効率が良くなり簡単になった。 
 
それと同時に工賃も少しずつ値切られてくるようになった。大工も必死だからスピードアップに拍車がかかる。メーカーの必死さに比べ職人は時代遅れでのんびりしていた。それが追いついてきただけかもしれない。 
 
かくして職人はマナーも良くなり手早く効率よく仕事をするようになった。職人のこだわりはどこかに飛んで行ってしまった。お施主様も建材のデザイン住宅に関心があるから腕はどうでもよくなった。変だと思う大工もたまにいるがロートル軍団なので効率よく稼げないだけのようだ。DSC_5296

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在庫がデザインの元

雨が降りそうな天気だが午前中は保つ。午後から小雨が降りだす。朝一番でリフォームの現場で網戸を壊したので交換する。午後一で三上氏が写真撮影に現場へ。カーテンの取り付けとテレビのアンテナをつけて終了。 
 
明日は午後から引き渡しで引越しがある。4月以来4ヶ月の新築並みのロングラン。皆に言われているが内部だけを見ているとまるで新築のようだと。古いのは階段のみであとは全て新しくなっている。 
 
リフォームで曲がりや梁を本物のように見せるのがポイントだ。本物とは印刷したのでなく本当の構造材として使っていないと言う意味だ。集成材を黒く塗ったりするのではなくあくまで無垢の本物の素材を使う。 
 
厚さが梁だと150ミリのところを30ミリの板を使う。同じものを製材するから見た目は本物だ。ちょっと見は本物の梁にしか見えない。与える印象も同じだし存在感も同じに見える。 
 
問題は使える材料が手に入らないことだ。当社は梁材を在庫しているのでそれを引き割って作る。手に入らなければ金に糸目をつけないで集めないとならない。惜しみなく使えるとは限らない。 
 
もう一つは羽目板なども過去に作ったものが余っている。それらをうまく使えるようにデザインする。作る羽目板は使用分より多めに作る。材料と加工の段階でどのくらいロスが出るかわからない。 
 
大量に余っている無垢板をペタペタ貼ってできるのは当社ならではだろう。いちいち買ってくるのではこうはいかない。在庫が減ると次は加工屋に余っている在庫を利用する。在庫で持て余しているようなものを集める。 
 
それとてどこの加工屋に何が残っている大概わかっている。少なくなったとは言え製材所なども板材を持っている。それをどうデザインして調達するかがノウハウだ。DSC_5274

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ゴミ処分

朝一番でリフォームの現場へ来客。手直しのあと事務所向かいの解体の現場へ。今日で割る予定なので基礎の解体が残っている。午後からコンクリートを運んで夕方には終了。夕方またリフォームの現場へ来客。 
 
リフォームの現場のゴミ処理業者から請求書が来た。思ったより高い。量が多かったと言うことだろう。新築の現場にも鉄製のカゴを置いてゴミ処理する。何のゴミでも皆捨てる。 
 
カゴが新築で3回から4回処分する。ところがリフォームは倍はゴミが出る。壊した壁や床はもちろん建具とか断熱材などが嵩張る。処分場へ運ぶ際に分別して最終処分場へ持ち込む。リフォームは嵩張るゴミが多くて金額が多い。 
 
家一軒解体するとだいたい150万円ぐらいはかかる。半分以上は重機や人件費だが処分料もかなりだ。全部の解体の場合とリフォームの場合とそんなに処分料が違わない。リフォームは構造材と基礎がないだけだ。 
 
実はコンクリートとか木材はそんなに嵩張らないし安い。問題は石膏ボードとか断熱材、プラスティック類だ。嵩になるし積みにくいし運搬費がかかる。だからリフォームはゴミ処分費が思ったよりも高くつく。 
 
リサイクルの時代になってゴミの分別は常識になった。できるだけ分けてゴミカゴに何でも捨てないようにチェックしている。ダンボールとか木材はタダで処分できる。ガラス類もサッシ屋とか特定の業者は処分できるルートがある。何でもポイはさせないようにしている。CIMG6496CIMG6550


自慢の我が家

暑さも慣れたのか30度以下は暑くない。リフォームの現場は網戸と畳が午前中入る。チェックで出た手直しが何箇所か。ほぼ完了と言ったところだ。 
 
小屋の解体も大工が終わっていよいよ重機の出番だ。小屋に不釣り合いな大型ショベルが午後から登場。一気に壊してダンプで運ぶ。明日で目処がつきそうだ。 
 
午後からエコリフォームの補助金申請でメーカーや建材屋が来社。いろいろ巷の情報を交換したりこちらの状況を聞かれたり。フランチャイズで古民家風の住宅を売りのところが調子が良いと。同じ建材屋なので詳しい状況が聞ける。 
 
見た目優先は今に始まった事ではない。集成材を黒く塗って古民家風に見せるやり方だ。引き合いはあるらしくそれなりの棟数は建てている。利益率がそれほどでもないと言うがどうか。 
 
フランチャイズは材料が基本的には送られてくる。現場へ直だから倉庫も運搬もいらない。基礎が終わったら材木と大工が現場へ行く。あとはさっさと建てるだけ。 
 
そこにはこだわりとか個性などあり得ない。図面と写真で決めた通りにできるだけだ。思った通りなら良いが素人である施主はいろいろ変えたがるものだ。それらは一切できない。 
 
簡単に言うと車を買うのと同じで注文した通りにできるだけなのだ。少しずつ出来上がる我が家を見ながら細かい部分を確認したり時には変えたりしたくなる。契約後は一切打ち合わせらしきものも何もない。 
 
当社は刻みの段階から施主様にはオープンにする。作業場へ毎日のように通った方もいる。もちろん建ててからも変更や交換はつきものだ。費用はかかっても自分の想い通りにしたい方もいる。自慢の我が家はこうやって建てるものと当社も思っている。CIMG6496CIMG6568

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