青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今日は朝から湿っぽく曇りがち。気温も午前中はさほど上がらず快適。リフォームの現場は今日引っ越しで午後から説明に伺う。給湯関係が以前のままなので使い方はわかります。まあ引越しの最中ですからゴチャゴチャ言ってもねえ。 
 
なんども言うように今回は古民家リフォームそのものだった。お施主様も期待はしていただろうがこうなるとは思っていない部分も多い。2年ほど前に娘さんの新築があってプレカットのやり方はよくわかっていた。 
 
一定の工賃で大工に丸投げで早く早くの特急工事になる。大工だって赤字にならないように必死だ。施主様とは言えゴチャゴチャ言われたくない。元請け会社の社員ならいざ知らず直接の関係はない。 
 
職人にあれこれ言っても拉致があかない。元請けに言うしかないのだがそこには仕事をいただいていると言う感覚はない。皆がこだわって仕事をしているわけではないから仕方がない。 
 
当社とて以前は似たようなものだった。現場が出るとその都度大工を見つけて交渉する。今と違い大工ものんびりしていた。施主様と喋るのが好きなのもいて余計なことを言ったりトラブルもあった。 
 
だんだんと住宅会社の力がついて大工は下請けになった。慣れていない頃は口のききかたが悪いとかプレカットにも慣れていないのもいた。慣れてくるに従いマナーもうるさく建材も効率が良くなり簡単になった。 
 
それと同時に工賃も少しずつ値切られてくるようになった。大工も必死だからスピードアップに拍車がかかる。メーカーの必死さに比べ職人は時代遅れでのんびりしていた。それが追いついてきただけかもしれない。 
 
かくして職人はマナーも良くなり手早く効率よく仕事をするようになった。職人のこだわりはどこかに飛んで行ってしまった。お施主様も建材のデザイン住宅に関心があるから腕はどうでもよくなった。変だと思う大工もたまにいるがロートル軍団なので効率よく稼げないだけのようだ。DSC_5296

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