青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪ストーブ

昨日よりも気温が低くヤマセ気味の涼しい一日。現場はシステムキッチンの組み立てが入る。大工たちは今週末までにと頑張っている。なんとか来週初めには塗装を入れたい。あとはクロスと漆喰になる。来月初めには完成する。 
 
昨日は打ち合わせがあって午前中かかる。午後から溜まった薪割りに精を出す。この間引き渡した現場は薪ストーブなので持って行く約束になっている。材木の切れ端がほとんどだが製材した皮の部分もかなりある。 
 
製材所は残った皮の部分を処分費をかけて捨てる。細切れに切れば薪にはなる。なるが皮がついていたりしてあまり良い薪とは言えない。しかも皮には虫がつくし土もついたり汚い。室内に持ち込むには不潔だ。 
 
ただの薪を欲しいとか自家消費としてしか考えていない。薪は思ったより高くつくし年々値上がりしている。自分で薪割をする方なら良いが買うだけだったら何でも欲しいだろう。だからストーブのある方に差し上げると喜ばれる。当たり前だが。 
 
薪割はチェンソーを使ったり音やゴミが出る。特にチェンソーは相当うるさいので電気チェンソーにするしかない。電気チェンソーはパワーが小さく効率が悪い。鋸屑は相当な量になって処分するとしたらトラックが必要だ。 
 
なんだかんで薪を自分で割るのはそう言う敷地が必要だ。山で車が入れるようなところが最適だ。ただし盗まれる心配もある。薪ドロボーは結構聞く。割って乾燥させていたらごっそり盗まれた方を知っている。かと言って目の届く範囲に用意できるのは少ない。 
 
本当は薪ストーブを皆さんにオススメしたいのだが環境が整わないと難しい。ずべて買っていたら高くつく。だから誰でも勧められるものはない。しかし木の家で薪ストーブは快適この上ないのも事実だ。CIMG6384


虫が飛ぶ

午前中は一頻りの雨が降り現場は外部の工事を中止した。打ち合わせがあって午後は現場へ行く。木に幼虫がいて齧って粉を出す。やがて成虫になって飛んでいく。殺してしまうか外へ出すと終わりだ。 
 
蛾のような成虫が飛ぶのは今頃になる。お施主様の中にはどうして虫が家の中にいるか不思議がる方もいる。外から侵入したのではなく木材から出たものだ。先日引き渡した現場も引っ越して3週間の間に3匹ほど見つけている。 
 
ほとんど一年限りだが当社の展示場のように締め切りだと外に出れない。で、仕方なくまた元の木に卵を産む。3年ほどしても齧った粉が出ていた。虫穴に殺虫剤を入れるが効果はなかった。深く入り込むのだろう。 
 
一般的に広葉樹を虫は食う。加工している段階で穴を見つけると針金を差し込んだり殺虫剤を入れる。結構深いのか完璧には殺せない。そして成虫が飛ぶのが今頃になる。見たらすぐ殺すか外へ出せば良い。 
 
乾燥機に入れたものはほとんど可能性がない。だから天然乾燥の材からしか出てこない。さらに皮を残すと白太の部分が乾燥しにくいので入りやすい。乾燥する際は皮は残らず剥かないといけない。ほんの少しでも残すと生き続ける。 
 
逆に言うと虫も生き続けるほど安全だとも言える。外材は全て殺虫処理されるから虫はおろか人間にまで影響をあたえる。そう言う意味では虫が飛ぶのは安全だと言うことだ。


古い家

午前午後と打ち合わせがあり時間を取られる。合間に現場へ行き色々指示する。電気配線や壁の下地を大工に指示して電気屋が来たら工事させる。 
 
どう言う訳か一日のうちに色々な仕事の注文が来たりする。半年も何もなかったりもする。何の加減なのか来る時はまとめて来るようだ。広告もあってブログの閲覧数も増えてそれらの影響もあるかもしれない。とにかく不思議なものだ。 
 
閲覧数は昨年8月以来増え続け倍増している。前月を上回るのがずっと続いている。少しずつでも上回り続けるとあっという間にすごい数になる。読んでもらえるのはありがたいことで感謝感謝である。 
 
増える一方のインバウンドであるが古民家の人気が上がっている。旅館なら古いほど好まれたりする。外国人が日本に住む場合に古民家風が好まれるようだ。京都など古い街並みが残るところは売りの一つになっている。 
 
外的要因で古民家が増えるならそれらをきっかけに住んで見ようとする方もでる。少しこだわったインテリアとしては前から流行っている。実際にそう言うところに住む方もいるに違いない。中古住宅を買って古民家風にリフォームするのが流行るかもしれない。 
 
建材とビニールクロスは増えすぎて目新しさがなくなった。どう変えても所詮建材は建材だ。割れたりしても本物は本物でかなり違いが際立つ。特に曲がりとか大黒はインパクトが大きいようだ。それらは買うにもどこにも売っていない。 
 
当社は山から出して製材在庫している。そうする以外に手に入れる方法がないからだ。リフォームでそれらを使っただけでかなり劇的な変化を楽しめる。古民家リフォームの売りなのだが。CIMG6377


木のデザイン

今日は雨の予報が晴れてきた。少し遠くの製材所へ羽目板の加工を依頼していて引き取り予定日だ。もちろん雨では無理だが晴れていたので行くことにした。片道約1時間半、往復で3時間である。積み込んで色々喋ったりしていると時間がかかる。 
 
作業場へ戻りすぐおろして昼食。午後から現場へ行くと外部塗装が終わっている。雨に当たって一日仕事ができた日が少ない。なんだかんで1週間もかかった。これから内部塗装がある。 
 
今日は大工が一人で現場作業。息子は作業場で加工している。これから腰板や付け柱をする。最後に下駄箱やカウンターを取り付けする。その材料を加工しないとならない。建材と違って加工と言う作業がある。 
 
これがあるから当社の売りの一つであるこだわりの木が使える。カウンターはどうしようかとか下駄箱の天板はとか在庫の中から見繕って行く。ここで既製品にはないユニークなものとか本物の迫力などが出る。 
 
これがなかったら当社の面白さの半分も出て来ない。そのために色々な木を買い込んで製材し在庫する。その在庫を挽き直して現場のデザインにする。そこが他社にないユニークなところだと思っている。 
 
挽きなおすと言っても乾燥した目の良いものが必要だ。割れたり腐っているのは問題外で挽き直しても使えないのも出る。そこが面白いところであり難しいところだ。上手くいくとは限らないからだ。しかしそこが当社のウリだし必要条件なのだ。CIMG6373


職人の手間賃

夕方からまた湿っぽくなって来る。現場では塗装屋が今日は他所へ行って来ない。大工が午前中現場で午後から作業場へ。私も作業場周辺の草刈りをする。道路はだいぶ伸びて何しろ作業場は広いので時間がかかる。すっかり汗をかいて昼に戻って着替えた。 
 
気温も上がって初夏らしくなってきた。いつもこの季節になると大工が不足して来る。お盆前引き渡しの現場が始まるからだ。5月から6月にかけていつもそうなってしまう。フリーの大工は上棟の手伝いに駆り出される。 
 
上棟の時だけはいつものメンバーだけでなく集めないとできない。ほんの2,3日なのだがとにかく人手がいる。お互いに貸しあいっこして当社の大工も2,3日抜ける。昔からの習慣で貸さないと貸してもらえない。 
 
今引き渡した現場も寄せ集めのメンバーが6人いた。その代わり彼らの上棟の時はこちらも貸していやる。上棟はプレカットの現場であっても4,5人は必要だ。雨に濡らしたくないとか大きな梁を組むのに人手がいる。 
 
そのフリーのメンバーが少しずつ減ってきた。同じところに落ち着くのが増えた。手間賃は安いが安定してもらえる。フリーは空きが出たりして日程調整が難しい。空いた時にすぐ戻れるところがあれば安定する。 
 
職人の世界はサラリーマンには理解できない世界でもある。自分で保険をかけ税金も自己申告する。車や道具も自分持ちだし車の油代も出ない。片道1時間以上の現場もたまにあるが経費はかなりかかる。もちろん手間賃は変わらない。 
 
怪我をしたりすると休業補償もないから結婚も難しくなる。大手の下請けでは怪我をするとすぐ休まされる。労災事故は現場が遅れたり負担金が増えたりする。だからはした金で休ませる。 
 
当社では手間賃は相場で最高金額を出しているが休業補償まではできない。油代を出すとか道具も会社持ちにしたりしたい。したいのだがその前提は利益があることだからなかなかできない。安くと言うのが業界の流行りなのでできない場合が多い。CIMG6372