青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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焼き杉

少しずつ暖かくなって昨日の日曜は午前中は事務所で午後からいつもの温泉に行った。山間の谷間の中にある温泉は駐車場が湧き水が湧くので春先は膿んでブヨブヨになる。毎年砕石を入れたりしているが何せ水が湧くところだ。 
 
例年春先は農作業が始まるころなので空いてくる。昨日もいつもより少ない。銭湯、温泉は空いてくると湯温が下がり込んでくると高くなる。なので昨日は温めでゆったり入れる。 
 
息子夫婦が買い物に行くと孫を置いていく。孫も買い物より家内と遊ぶのが好きで帰ると言わない。家内は保育士なので小さい子はお手の物だ。食事時には私に世話が回ってくるがとても付き合いきれない。たまに可愛がるくらいが丁度良い。 
 
今日は現場が板張りが始まる。担当は息子なので作業場は休みで現場へ直行する。焼き杉を貼るのだが角や端部が多い。一部の材料は現場でバーナーを使って焼く。カセットボンベに口がついていて炎を噴射する。難しくもないので私でもできる。焼いた後ブラッシングするのだが体中口の中まで真っ黒になる。 
 
展示場で試したので焼いただけだとすぐ落ちる。やはり塗装はしたほうが良い。無色の外部塗料を塗ると良い。着色すると建材のようであまり味がない。やはりその辺が経験がものをいう。サイディングも同時に貼り始めるので今週中に完成する。CIMG4499


現役バリバリ

気温が上がって春らしい天気になった。作業場もどことなく殺風景らしさが消え周りの草花の芽が出てきた。今日も加工が続く作業場は息子ともう一人でやる。いよいよ中の建具枠とか腰板の見切りとかデザイン上の決め手になるところに入る。材料は先日選んだから今日は加工するだけだ。 
 
足りない材料を上の製材所へ注文し月曜には引き取る。作業場から現場へ材料を配達する。屋根、水道、大工と車が5台ほど集まって近所迷惑になっている。借りているところだけでは入りきらない。その後ウッドデッキの現場へ手直しに行って昼食に戻る。午後は現場へ行って後片付けとか足りない材料を引き取る。 
 
広告効果も薄れたのか反応がいまいち減ったような気がする。まだひと月ほどだから早すぎるかもしれない。私は平日は現場と図面描きがあるから忙しい。なので日曜は休むことにしている。ところが広告を出して以来日曜に展示場に来る方がいる。毎週なら嬉しいのだがたまにである。 
 
どう言う訳か午前中で午後から休むと来場者があって電話が来る。きっと来場してもわざわざ電話もしない方だっているだろう。それを考えると休む訳にはいかない。てことは年中無休ってことだ。それはしんどい…..。 
 
普段だって配達はするわ雑用一切私しかできないので忙しい。現場が始まると帰宅してすぐ寝てしまう。現場が始まるとトラックの軽油代が倍に跳ね上がる。それだけ距離を走るってことだが疲れも比例する。定年をはるかに過ぎてまだまだ現役バリバリは根性がいる。


素材の魅力

朝早くから事務所へ大工が寄った。外部の板張りのやり方を展示場で確認するためだ。珍しく早めに出勤していたので話ができた。その後現場へ顔を出した。屋根の板金と外のコンクリートの業者と大工になる。借りている駐車場も満杯でお隣も置かせてもらう。 
 
一通り打ち合わせ後作業場へ。息子が一人で加工中で材木の選定や引き直しの引き取りなどで午前中かかる。これからカウンター材や内法材の加工になる。言って見れば当社の一番の見せ所で私が一番こだわる部分になる。これの出来次第で内部デザインはほぼ決まる。どういう素材をどの寸法で使ってやるかが一番の設計になる。 
 
建材で家を建てると外部はサイディングか板張り、内部はクロスと板張りの組み合わせになる。デザインとは言うものの切り張りみたいなものだ。空間や素材の魅力など十分に生かしているとは言い難い。天井高さにしてもプレカットである以上決まりはある。構造を表しにしたりデザインに使うことはやりにくい。 
 
設計事務所はこうした制約の中で切り張りデザインに没頭する。できたものはどこかで見たようなものにしかならない。そう言うものが長期的にどう変わるか言わずもながである。 
 
たまたま国産材の丸太から製材して家を建てると言うのを始めた時に一番の発見は素材の魅力だった。素材を活かせば十分に魅力的な家になることを学んだ。それまでは形や細部デザインとかつまらないところにこだわったものを作っていた。それがすべて消し飛んでしまうほどの衝撃を素材の魅力に感じた。CIMG4490


カウンター材

朝から現場から催促がきて材料を運ぶ。その後事務所へ行ってすぐ歯医者に行った。詰め物をしたところが取れた。自宅倉庫へ行って材木を積み現場へ配達。昼食後作業場でカウンター材を作るので板を選定。寸法や剥ぎ方を指示する。ポスト口の加工法や巾木廻り縁の材料の選定をする。で、最後にまた現場に戻り大工と打ち合わせ。 
 
リフォームの現場は外部が終わるとすぐ内装に入る。内部に無垢の板をカウンターとかに使って欲しいと言うのがお施主様の希望だ。広葉樹から針葉樹まで各種板材が在庫である。しかし希望の寸法にはならない。二枚をくっつけて一枚にする。これを剥ぐと言うが合せ目のところをどこにするか問題だ。 
 
杉などのように柔らかくて捻じれにくいのは簡単だ。問題は広葉樹の場合だが目を読まないとねじれたりはがれてしまう。反る方向を見てくっつける。ちょうど良い寸法にならないのがほとんどだから必ず剥ぐことになる。 
 
集成材と言う便利なものがあるのに手間暇をかけてやるか。出来上がりはたとえ剥いだとしても無垢の方が良い。工業製品と手作りの違いだ。こういう場合に誰が材木の選定をするかだ。大工に任せるのが多いと思うが当社は私の担当になっている。なぜって在庫の把握をしているのが私だからである。CIMG4484


ブランド牛

この頃ふとすると今日何をしたか思い出せない時がある。今日も午前中何をしたかなかなか出てこない。現場へ行って銀行へ寄って製材所へ行って…..あと何をしたっけ。午後もドア交換の現場へ行って作業場へ行って材木を積んで現場へ届けてクタクタになって帰ってブログを書いて….。毎日同じことを繰り返していると記憶に残らない。 
 
作業場の鋸屑を貯めるサイロが満杯になった。近くの牛舎に引き取ってもらっていた。牛の数を減らしたとかで引き取ってくれない。慌てて近所の牛舎を回ってさがした。すぐ近くに5,6頭しか置いてないが引き取ってくれるところがあった。経営者は40代で若く大卒だ。親の肉牛経営を継ぐ予定でなかったが継いだ。 
 
一度東京で就職しているので地元しか知らないのとは少し違うところがある。若い経営者仲間を取りまとめたり顔が広い。当社としても現場が増えるとかなりの鋸屑が発生する。小さいところだとすぐ引き取りを拒否される。そこで彼が仲間に連絡して引き取ってくれるところを探してくれる。 
 
肉牛の世界は等級次第で儲かったり損をしたりする。またブランドに左右されるので地域で名を売って広めたい。単独ではなかなか生き残れない。なので仲間が集まって共同でブランドを作ったりPRをする。そのリーダーが彼なのだ。 
 
国産材の世界同様地元産をどうやって売るか皆真剣なのだ。木の場合は地元志向が強く各地に出荷するということがなかった。LVLとかCLTとかで杉を大量に買ってくれるので間接的に全国に出荷される。牛と違ってブランドと言う意味ではないかもしれないが量がさばける。 
 
ブランド牛ほどでなくても何とか地域材を無垢で使ってもらえるようになれば価格も高く経営も安定する。現状は山から出しても赤字になるケースがある。無垢材の家が増えると良いのだが製材所や材木店などもなくなって難しくなった。牛のように消費者に直接販売できるルートがあれば良いと思う。