青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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エンコ

関東に降った雪が東北にも来た。あさから雪で午後には止んだ。
気温が高いのか溶けてまるで春の雪のようだ。大寒とはとても思えない降りかただ。

我が家は道路から少し下がったところにある。道路まで出るのに坂を登らないとならない。
昔からのことで私は気にしないが家内と息子の嫁さんは必死で雪かきをする。
出られなくなくなると言うのだが私は気にしない。4駆のトラックには何ほどのこともない。

午前中はボイラーの故障で暖房がない。自宅から持ち込んだファンヒーターで乗り切る。
降りしきる事務所の前の道路で私のトラックと同じのがエンコしている。聞いたら4駆が入らないと。
廃モデルになって経つので同色の4駆の同じ型は珍しい。しかも昨年建てた現場の隣の塗装屋のものだ。

同じトラックなので見覚えがあって職人達も知っている。牽引ロープはいつも積んであるので引っ張ってあげた。
偶然と言うのはあるものでフッと道路を見て私のトラックがいると思ったくらいだった。
動くわけはないのだが一瞬勝手に動いたのかと思ったのだ。

あちらは20年くらいになるようで私のより少し新しい。仕事用のトラックなので現場へ行くとあまり走り廻らない。
距離は私の半分しかなく営業に使わないと距離が伸びない。逆に言うとこのタイプは営業に使われないのだろう。
向こうも同じトラックがいるところでエンコするなんて思わなかったろうね。


定年時のリフォーム

朝からミゾレ気味の雪が降る。これからも続くので明日はどうなるやら。
真冬の一番寒い時期だが事務所の暖房ボイラーが故障した。先日着火不良で停止した。
やはりあれが故障の前触れで中から漏ってくる。これは大事で交換しかない。

業者に診てもらうと難しいのと金額が張るので交換が良いかと。覚悟したことであるが気が滅入る。
しかも一番寒い時期でもある。春まではまだあるし仕方ない。

昨日は法事で寒い中お寺や墓ですっかり調子が狂う。会食では風邪気味になって調子が悪い。
帰ってすぐ寝たので今日はなんとかなった。挙句に故障とか大雪とかどうもツイテいない。

母方の法事で板金屋だった叔父の法事だった。現役は仕事をもちろんお願いしていた。
叔父には従兄弟がいてちょうど定年間際でリフォームを検討中とのこと。

先日来考えていた中高年のリフォーム需要そのものだ。老後のこともあるのですごく関心を持ってもらえた。
高校生の子がいるので今しばらくは金がかかりそうだ。いずれ考えなければならないことは熟知している。

築21年の住宅会社の建物でいわゆるプレカット、ビニールクロスの家である。
4人の子供達も半分は独立して今は親子3人だけだ。進学ともなれば再来年から夫婦だけになる。
ちょうどくる定年もあってリフォーム、それも老後を配慮した設計を考えている。
この需要は身近にいくらでもあるし、総数も無限に近い数になる。もちろん資金的に恵まれていることが条件だが。


つぶしあい

真冬らしい冷え込みの中、お客様のところへ薪運びをした。
残材や解体材を薪にして土場に積んであった。あまり薪としてはきれいでないが燃えることには違いない。
乾燥も十分だし薬物や塗装をしていない。普通に出回っている防腐土台は燃やすと匂いがきつい。
シロアリより人間のほうが参ってしまう。

手すりの現場が終了しケアマネージャーの検査もすんで報告書が届いた。
これで役所に申請できる。来月には補助金が降りる。

昼食に戻ると雪が激しく降ってきた。津軽地域はあっという間に80センチの積雪になった。
こちらは3月にまとめて降るが今は積もらない。仕事をするには都合が良い。

事務所の下のセブンイレブンが来月オープンに向け猛ピッチで工事する。
基礎ができて来週には鉄骨組み立てが始まる。中がオープンなのですぐできる。

もう一つの方は外壁ができて末には建物は完成だ。コンビニ業界は激しいつぶしあいで3強時代になった。
何もコンビニだけでなく全ての業界に共通の流れだ。住宅も規格化と建材化で大手オンリーに成るだろうか。

この流れでいけばリフォームくらいしか地元業者は取れなくなる。一部の高級住宅を除き新築は規格型で大手が圧倒しそうだ。活路はリフォームや超高級な数奇屋とか古民家しかない。
低炭素とか省エネ基準が難しいから工事費が高騰する。ますますマイナーな仕事しかなくなる。


環境に優しい

今朝も冷え込んで自宅前の小屋のゴミを捨てる。手すりの現場とか残材を持ち帰ったので溜まった。
燃えるモノと燃えないモノに分けまとめてゴミ屋にもっていかせる。何だかんだとゴミは増え続ける。

紙類はまとめてゴミに出すが燃えないゴミが溜まってくる。パソコン類の部品や現場ゴミが多い。
手すりを付けると養生の段ボールやシート類、ビスや切り端などだ。

食べ物もそうだが養生の類が大げさだ。プラスチック類の緩衝材も多い。
現場では段ボール類はトラックで一台ではきかない。持ち込むとタダなので持って行く。
資源ゴミに出したいが何せ多いのと大きい。普通の集荷場ではとても出せない。
多分出してはいけないと思うが。

キッチンなどは現場組み立てなので養生材や段ボールが軽トラック1台分も出る。
角につける緩衝材も結構な数だ。こういうモノが袋にごっちゃに入れられるので有料ゴミになる。
きちんと選別して段ボールや紙類を抜き取るとだいぶ減る。発砲スチロールやプラスチックはゴミにしかならない。

こだわった家つくりだと断熱材の養生くらいでゴミが少ない。設備関係もフローリング、羽目板も作るので養生材なしだ。
ボード類はハナから養生なしだし外壁材の段ボールくらいだ。もちろん木材の切れ端は袋に入れ薪になる。

自然素材の家とかこだわった家つくりは作るところがミソなので養生がない。
毛布に包んで運ぶ。プレカットと違い木材の切れ端が出るが薪になるだけだ。
こういう家つくりは環境にも優しい。


人生最後の一大事業

今朝は慣れもあるのかだいぶ暖かく感じる。氷点下2,3度以下になると朝が寒い。
小寒も過ぎて大寒が来るのだから寒くて当たり前だ。

月曜日に干し餅用の餅つきをした。普通の餅と違うのは水をたくさん入れるのと味を付ける。
私が子供時分には赤や緑に着色した。ゴマを入れたり砂糖を少し入れる。
寒風に晒しながら乾燥させる。およそ2,3週間で硬い干し餅が完成する。

昔はそのまま食べたりしたが炙って食する。何と言っても餅だから一切れでも腹がふくれる。
これで自家製の甘酒を飲めば食事がいらない。戦国時代には干し飯と干し味噌が携帯食だった。
お菓子がふんだんにない時代には腹が減ると干し餅を食べた。

冬に作ったのは外に干した際にハエなどが付きにくいからだったろうか。小鳥の餌になってしまうこともある。
軒先きとか雨の当たらないところに干すのが定番だ。

友人が趣味の畑で採れた野菜を大量に持ってくる。食い切れない分は漬物にするしかない。
簡単な浅漬けが多いがタクアンとかヌカ漬けにも挑戦している。味噌汁も凍み豆腐とか干し菜を使う昔風に変えた。
中性脂肪が増えたのを受けての対策だ。

日本人の衣食住のなかで一番遅れいるのは住だ。いまだに2,30年しか保たないような家つくりが多い。
地方停滞とか若年層の低収入から増えているように思う。

その中で中高年のリフォームが比較的予算もあって今後の需要の重要性が増えた。
ローンを組むのではなく自己資金という特徴がある。新築時には子育てなどでモノ入りで予算が少ない。
退職金と手直しの必要な住まいのリフォームが重なる。

長生きは食生活だけではダメで住まいも重要なポイントになる。介護まで見据えた大改革が必要だ。
その時に新築時にはできなかった夢を同時に実現するチャンスだ。古民家とか自然素材とかを考える。
家全部ではないので費用も新築ほどではない。

自分たちの生活スタイルに合わせ住まいを直す。できれば食生活同様自分好みに改善できるならそれもまた楽しい。
人生最後の一大事業となるだろう。