青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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施工体制

久しぶりに晴れて外の現場は今日から再開。午前中は現場と新しい客の敷地調査。
午後から私用があって夕方戻ってブログ。進んでいない図面描きが今日も遅れる。
図面に向かうとすぐ描き始めるのだがこの頃とりかかるのが遅い。ネットを見たりなかなかとりかかれない。
いいアイディアが浮かぶとどんどん進むのだがそうでない場合は…..。どうもこの頃脳のスタミナが切れたかもしれない。

3年ほど前の現場のクレームに行った。自分が建てたにも関わらず無垢材の真壁の家は綺麗だ。
時間の経過とともに安っぽくなる健材の家に比べると大きな違いだ。床や柱に傷はあるがそれすらも含めても木の家はホッとする。
匂いはまだ木の家の香りが漂う。これがホッとする原因かもしれない。
大黒柱や大きな曲がりは見ただけで家のランクを上げてしまう。細かい瑕疵があっても全て覆い隠す魅力がある。

残念なことにこう言う家作りを知らないで住宅会社などで建てた方もいる。こういう家作りがあったのかと。
ガンガン宣伝して見学会もやればそれなりに客は増えるかもしれない。しかし施工する体制が整っていないのに拡大すると質が落ちる。
大工が足りない、材料がない、現場を管理する時間がない。これが続くとどんどん質が落ちて評判が下がる。
見学会も年に一回くらいしかないし、営業マンもいないので追っかけもない。ただ待っているだけでの仕事は別な意味で当社の施工体制にあっているのかもしれない。


設計者との相性

晴れたり降ったりの安定しない天気。降り続いた雨で外の現場は泥んこ状態だ。
明日からの工事もできるかどうか。午前も午後も事務所で図面やら見積もりやら。
今年の工事は大きいのはないので細々管理が忙しい。業者に催促したり発注手間は小さくてもかかる。

来春からの設計作業が進んで図面が混乱する。物件ごとに分けてある書類が混じると大変だ。
測量図や不動産売買の書類などコピーが沢山ある。設計の初期にはこう言った敷地や土地所有関係が重要だ。
現地調査や場合によっては時間帯別の日影が必要になる。まず測量図などを見て方向や高低を頭に叩き込む。
次に隣地の状況を見る。どの程度、どの方向から影を作るかが大事だ。

都会の狭小地ではこれが一番大事で設計のポイントになる。施主が必要とする時間帯に光が入るように考える訳だ。
デザインとか使い勝手に重点が移っていわゆる設計すると言う家つくりが増えた。設計屋が繁盛するようになった。
設計者と相性が良ければメデタシだが合わないと他に行く。と言うことは設計者を見極めるための根拠がある訳だ。
つまり打ち合わせたり簡単な図面を描いたりする。そこでどうするか決めるのだが結構な時間がかかる。


設計作業

冷たい雨が朝から降って現場は中止になった。ほぼ1日事務所で図面書き。
気温も低めで肌寒い。残った落ち葉がすっかり落ちて冬景色になる。
外の現場工事が少しずつやりにくくなってくる。昨日の日曜は久しぶりにほぼ休み。
昼に少し雑用があった他は自宅でのんびりテレビ。相撲を見ながらボーッと過ごした。

毎月のように新築の設計依頼があって打ち合わせや図面に忙しい。本当に図面描きが苦になってきた。
ざっと5,6軒は進行中だ。もちろん全部決まる訳でないからかなり疲れる。
昨年はさほどでなかったから今年からの傾向だ。春の見学会では久しぶりにたくさんの来場者があったがあの時からだ。
とにかく家つくりのイロハからデザイン、アイディアを聞きたがる。設計事務所によっては契約がなければ図面を描かないのもいる。

打ち合わせが半月ごとにあるので図面をザッと描く。見ながら訂正したりアイディアを出したりする。
早い話が設計作業が進行する。だいたい良いところまで進むと概算の金額を出す。
で、また変更したり完成させる…..とならないのが増えた。これより先は有料だからだ。
ここまで来るのに約3ヶ月かかるがその後は音沙汰なし。この調子だと年に何棟設計することになるやら。


古民家風

朝から現場から電話で打ち合わせ。午前中は新しい客との打ち合わせもあってすぐ事務所へ戻る。
何年か前から来社頂いていた方で土地もメドがつき設計をしたいと。二世帯同居の案もあって時間がかかっていた。
大黒柱のある作り方が気に入っていただいた。来年の予定があってもしかすると息子だけでは間に合わないかもしれない。
今までだって重なることはあったのでなんとか切り抜けたい。午後も以前から縁があった方のところへ顔をだす。

木の家とか自然素材の家はありふれてどこでもできる。そう思っているのは素人の客だけで業界の人間には難しいとわかっている。
特に大黒や曲がりのある古民家風は材料と大工がいないので難しい。当社は両方兼ね備えているので特に問題はない。
年齢層も広範で30代から70代までバライティに富む。好きな方には堪らない家つくりだ。
手刻みで大黒を出来るのは宮大工とかごく一部の大工だけだ。経験のないものには手も足も出ない領域だ。

元大工の工務店の社長などにはできると称して他所に丸投げもいる。手刻み自体も作業場もなくクレーンもない工務店では荷が重い。
まさに口だけと言うことになる。困ったことにフローリングなどの加工業者も廃業が相次ぎできなくなった。
いずれ大工も手刻みができなくなるから古民家風はおろか手刻みの家自体がなくなる。慌ててウリにしようとプレカットでやる業者も出てきた。
梁は集成材、大黒も張り物なんて言う体たらくだ。年々業者が減れば相対的に当社に仕事がまわってくることになる。


職人の手配

今日も小春日和で暖かい。午前中は打ち合わせで午後は現場へ。
事務所前の公園もナナカマドがすっかり裸になった。事務所のカエデは半分以上散った。
現場も朝一番の仕事は落ち葉掃きから始まる。散ってしまうと本格的な冬の到来だ。
現場も外の仕事はだんだん減って職人たちも少しずつ暇になる。筈なのだが今年は例外のようだ。

息子が暇なときはよそに手伝いに行く。行くとなかなか返してもらえない。
職人が不足するからだが特に土工とか大工のような職種が多い。比較的高年齢が多い職種だ。
60代の中で前半と後半では労働時間が違う。65歳以上の年金組はあまり働きたがらない。
休みが多い方が喜ばれる。さもありなんで孫をかまったりノンビリしたい気持ちはわかる。

今後も進むと思われるので現場をとる苦労より職人の手配で悩むかもしれない。
リフォームの増大は小工事が増えて職人手間がかかる。頑張れば利益を上げられる仕事の方がいい訳だ。
段取りや発注の面倒さとデザインの多様化で増えた種類がさらに難しくする。
メーカーも在庫を置かない現場は段取りの責任者の仕事が増えた。手慣れた現場監督が引っ張りだこなのもわかる。