青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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利益率

少し曇りがちで気温は平年並み。明日は雨の予報だが外部工事が続くので困る。お施主様は外壁のカラマツを気に入ったようだ。長く付き合うとわかる。 
 
木が大好きな方は板張りを好むが何でもとはいかない。張り上げた時の重厚感というか主張がないとダメだ。板の張り方や木目。厚みでできる陰影….。 
 
樹種が同じ板でも元の丸太の年数で微妙に表情が違う。たかが板と言うなかれ、好きな方には違いがわかる。やはり樹齢が経った木目は目が積んで色も濃い。節も若いと乾燥で割れるが古い木は割れない。 
 
玄関に下駄箱を作る。天板を何するかが問題だ。堅木で無節で厚いと文句がないが予算もある。ぴったしと言うケヤキが余っていて使うのだが取り付ける前に実物を見たいと。たかが事務所のスリッパ入れの下駄箱である。 
 
選びに選んで金に糸目を付けないなら別だ。そこは予算と言うものがあっての仕事だ。いくら在庫だからと言っても拾ったものではない。しかし分かる方には何とか使いたい。これが利益率が低い原因かな。


エキスパンジョイント

何だかわからないが今日も暑い。現場は外部工事の最中なので外で仕事をする。真夏並みに日陰が恋しい。稲刈りも日曜がピークで半分以上が終えた。落穂を拾う居残り組の白鳥が飛んでいる。 
 
いつものことだが大工が遅れ気味でなかなか進まない。ご自宅も工事しているからお施主様は承知の上だ。刻みからもう直ぐ2ヶ月になる。2ヶ月もあればできると思っていたがあとひと月はかかる。 
 
既存と増築部分の連結がうまくいかなかった。プレハブの建物と在来工法の建物をつなぐ。基礎もなく地面に置いただけの建物に基礎を打った建物をつなぐのだ。 
 
プレハブの方は鉄骨造で持ち上げても良いように頑丈にできている。単独では問題ないが揺れると増築部分との連結部分が壊れる。エキスパンジョイントと言う繋ぎ方だ。 
 
別々に動いても良いように作るのだが壁や床はつながっている。屋根だって漏るようでは困る。意図的に弱い部分を作りそこに歪みがいくようにする。電車などの連結部分みたいなものだ。 
 
以前増築工事があってその工法でやった。その時は在来工法の意建物同士だったから簡単だった。ジョイント部分で建物ごとに強度を考える。お互いが別個のものと考える。その時よりは今回が難しい。


カラマツの板

昨日に続き暑い。現場は外壁の板張りと角南張りが進む。板を張るとイメージがやっと湧いてくる。今までは下地のままだったのでどう言うイメージかお施主様には分かりにくかった。 
 
外部の板張りはカラマツの幅8寸の厚板を縦に貼る。継ぎ目はまたカラマツの目地を上から打ち付ける。凹凸があるから影が生じる。奥行き感があって良い感じになる。 
 
カラマツの板は狂いやすく割れやすい。だから樹齢60年とかでないと取れない。直径が60センチもあるような丸太が必要だ。流石にこれぐらいになると狂いも割れも少なくなる。 
 
私の所有する山から出したもので外壁用にと幅8寸と6寸の板をとった。径が大きいものはなかなか出てこないので貴重である。それをタダの外壁用にするのは丸太代がタダだからできる。 
 
6寸ならまだしも8寸幅は相当難しい。カラマツはねじれるように成長するするので乾燥により曲がる。成長が早いので60年ほどで芯が腐り始める。その位でないと安定した材が取れない。今回はヤニが多く雨に強いと使うことになった。
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朝市

昨日に続き真夏のような暑い日。昨夜は久しぶりに窓を開けて寝た。今日も現場は暑くて外部の工事が続いて大変だった。今週中にも外部が完成する。明日は外部用の板を運ばないとならない。 
 
日曜の朝、いつになく早起きをした。息子が釣りに朝3時に行く。ワンコが起きて吠えて目が覚めた。で、前から思っていたあることを実行することにする。 
 
当地の朝市は規模が大きいことで知られる。私もたまに出かけるが大概6時過ぎに行く。もっと早く行くとどうなっているか興味があった。昔出店者だった叔母が3時過ぎには出ると聞いた。 
 
早く行って出店の準備から見たかった。4時に着くと真っ暗で出航前の漁船が煌々と明かりをつけている。その灯と出店者の準備の明かりしかない。モノを並べているのだが暗くて見えない。 
 
その時間帯でもポツポツと客の姿はあって特定の店には並んで待っている。だいたい4時から5時前に出店をすると明るくなってくる。店が揃うのは5時過ぎなのだろう。 
 
そんなに早くから朝市に来る人はどんな人なのか。4時にはグルリと店を1周するほど集まるのは何だろうか。早くても値段は変わらないだろうに。確実なのは人が少なくぶつからないで歩けることだ。


廃業

朝の散歩から暑い1日。日中もぐんぐん気温が上がり作業場で加工を手伝って汗をかいた。まだまだ暑い日が続くようだ。近所の田圃は今日明日で半分以上刈ってしまった。 
 
コンバインで刈るので1日で終わってしまう。定年を過ぎて農業しかやることがなくなった同年代たち。体が動くうちは良いとして調子が悪くなったらできなくなる。 
 
私の家の田圃は両隣が今年から機構に貸してしまった。もう自分ではやらないと言う事実上の廃業宣言だ。それでも水利組合から抜けられないので泥上げには参加する。もちろん組合費も払う。 
 
農政は不思議なことや訳がわからないことが多い。だからと言って農業委員会とか各種会合に参加することもない。いずれ私の地域は自己耕作はいなくなるだろう。 
 
車より高いトラクターとか田植え機、コンバインなどは皆無駄になる。年に何度も使わないから実によく故障する。農機具屋は売り上げは減ってもメンテナンスで食うに困らない。 
 
何も農業だけでなく建築業でも同じだ。当社は作業場を持ち加工機械を設置している。廃業時には機械の撤去でかなりの金額になりそうだ。撤去費が高く元に戻すのにかかるのだ。もちろん中古の機械は売れるはずもない。