青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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少し冷え込んで日が出ても寒い。本来の冬という感じだ。
午前中は製材業社と打ち合わせ。製材所の倉庫を借りているので大家さんになる。
さらに同級生でもある彼なしで今日の仕事はあり得ない。材木でも丸太購入でもなんでもお願いしている。

地場の製材所が次々と廃業していく中でこちらは仕事も順調にある。私も10年以上も付き合いがあって職人たちとも長い付き合いになる。
丸太のブローカーでもあるのでどんな木でも曲がりでも手に入る。宮大工との付き合いがあって変わった丸太とか高級材が沢山ある。

寺を請け負うと住宅の10倍は丸太が入る。無節とか高級材もふんだんに使う。
丸太を探して売ると同時に製材もセットになる。丸太からはあまり利益が出なくとも製材所が回れば儲かる。

製材所が潰れるのは手刻みの現場が減ったことにある。プレカットが普及して以来減り続けてほぼ全滅と言っても良い。
手刻みしかやらない宮大工が一社で製材所は成り立つと言われる。寺などは受注から引き渡しまで期間が長い。
今後どのくらいの丸太が必要か製材がどのくらい出るかわかる。

力のある宮大工は5,6年先の予定まで決まっている。丸太探しと製材で5,6年仕事が見えてくる。
さらに立米数が多いから年中製材所が回ることになる。欠点もあって宮大工の受注次第で空きが出たりする。
なまじっか規模が大きいので代わりを探すのも大変だ。宮大工にぶら下がって生きていることになる。

ここの製材所を借りたのは集塵設備があったのと電気が入っていたからだ。新たに鋸屑のサイロやダクト作ると金がかかる。
大量にに電気を使う製材所では当社のような電気の使用量は微々たるものだ。メーターを設置してやるより分けてもらう方が安い。

かくて電気量込みで倉庫を借りて作業場となった。多分自前の設備と電気代ではほぼ無理な金額で借りられた。
こちらの製材所なしで当社の運営はあり得ない。で、夢だった作業場ができてしまったと言うことだ。