古民家リフォームの広告や見学会の客が増えている。と言ったって2件だけだが。私と同年代で築20年以上の自宅のリフォームだ。今日も午前中は打ち合わせで午後から図面。明日はまた別な方の所へ行く。
年金破綻や老後の不安はすべての方に当てはまらない。それなりに年金や資金に余裕のある方もいる。40代の建てた家は子育てには向いているが夫婦だけになると厳しい。大きすぎて使わない部屋はあるは収納はパンパンでその割には狭く寒い。
築22年は壊すには勿体無いし直すにもどうやれば良いか。リフォームの看板はあちこちで見かけるが設備だけという所が多い。家全体を用途変更も含め総合的に相談できるのが少ない。60代以降は設計事務所と言う選択肢がない方が多い。
本当は住宅に詳しい設計事務所が一番だろう。ベテランでないとなかなか老後のこととか構造の面でも良いアイディアが浮かばない。その点当社の立ち位置は向いている。しかも古民家とか本物とかは老年世代に受ける。
階層社会になって老後にも格差はある。年金生活もままならないようなのから資産家もいる。若いときに建てた豪邸も老後に向いているとは限らない。ただのリフォームではなく個人の趣味までも生かした画期的なものを期待している。それは設計能力だけとは限らない。
本物を使ったリフォームはできそうで中々できない。材料もそれを作る技術もさらにそれらを生かせる設計能力も必要だからだ。ベテラン大工でも手刻みができない時代に無垢材を用意して加工できる所はそうはいない。需要の多さとバランスが取れているとは言い難い。これからの有望な分野になるだろう。