台風の影響なのか朝から雨で涼しい。午前中から倉庫で材木の整理と並べ替え。明日はお施主様が修正挽き前を見に来る。今度のお施主様はとことん木にこだわりを持っている。刻みに入る前からすべて自分の目で確かめないと気が済まない。
自分自身が鐵工所経営の職人だから現場のことは特に気にする。加工前の材料段階から刻みをする途中まで全部見たいと言う。古民家風の家を建てたいと思い5,6年は県内を見て歩いた。一番気にするのは材木の太さ。
まあ無理もないことだが他所より細いのは素人でもわかる。目が良いとか割れにくいとかはわからない。挽いて2,3年か10年経っているかなどはプロでないとわからない。大工にすると後で割れたりするのは揉めたりするから嫌われる。
丸太の段階で割れにくいとか目が良いのはわかる。だからこうしたまっすぐで太い丸太は高い。曲がっているのの倍はする。神社お寺はこうした丸太が出るとすぐ買ってしまう。予算もあるから金に糸目はつけない。住宅ではこうはいかない。
素人は現場を見ても寸法を確認する方は少ない。思い込みだから実際よりも太く感じる。私なら見て寸法はすぐわかる。大黒柱で30センチを超えるのを見たことはない。話の種としてもっと太いのはよく聞く。実際はそうでもないのが多いと思うが。