昨日の日曜にお施主様から借りたクレーン付きに刻んだ材料を積んだ。いよいよ上棟に向け搬入が始まった。午前午後2回づつ慎重に傷をつけないように積む。なのでいつもより時間がかかる。
やはり上棟前が一番緊張する。もちろんそれはお施主様とて同じことだ。ご夫婦で現場に寄って声をかけていただいた。作業場にも何度か来ていただいたが現場搬入となると別だ。作業場で見るのと現場で見るのでは違って見えるものだ。
作業場は天井が高く広いので太い柱も華奢に見えるものだ。加工前の材木は少し太く長い。30センチの角は加工すると24センチくらいになる。他の材料も概ね細く短くなる。だから作業場では太いのと比べるから細く感じる。
それに組み立てるとガッチリ見えて迫力が増すものだ。作業場では5mくらいでも長くはないが現場搬入すると置く場所に困るくらいなのだ。小さめの家だったら梁材も4m以下だが曲がりは5・5mもあって数も多い。
通し柱も大黒も皆長いから長ものだけで家を建てているようなものだ。トラックも5mまで積めるから丁度良い。しばらく休んでいたクレーン操作で疲れてしまった。以前は運転もしていたからもっと疲れたはずだ。これが最後の古民家の現場かも知れないといつも思っている。