今日も朝からトラックで現場搬入。天気予報通りに午前中は雨で今週はなんとか持ちそうだ。明日からの建て方に必要な分は運んだ。建材も足場も準備万端。
毎度のことながら上棟が近づくと猛烈に忙しくなる。建材の配達が雨でシートも持ってこないので濡れたとか足場のかける位置がちがうとか……….。現場シートを買いに走るのも足場屋を呼び戻し再組み立てをさせたり、全て私の仕事だ。
合間にお施主様と打ち合わせたり資材発注をしたり足場板を取りに行ったり仮設の筋違を届けたり何でも屋だ。逆に言うと職人たちには余分な仕事をさせないようにしている。これもコスト削減の一環だ。
実はこういう雑用の中に仕上げなどの重要なヒントがあるのだ。倉庫を引っ掻き回していると思わぬ在庫を発見したりする。在庫があれば大きな追加もなしでいい仕上げができる。そしてデザイン的にも良いものができる。
今日も製材所から外壁の板を引き取る際に当社の在庫が出てきた。製材所の奥に間違ってしまってあってみるとなかなかの材木なのだ。在庫管理がしっかりしていないだけと言うのもあるがとにかく次に使える材木が出て来た。
古民家に限らず当社の家つくりには材木が決め手になる。良い素材がないと良いデザインも出来ないしコストばかり膨らんでいく。
良いモノを安くと言うと何処かの売り文句だが当社においても言えることだ。限りなく予算がある現場なんて無いわけだしコストとのせめぎ合いになる。そこに在庫であればコストも下がるし利益率にも影響する。山を買って特寸や変わった木を在庫するとこういう時にいいデザインが思いつく。