気温が高めに推移するのは現場には助かる。玄関前の屋根にかかった大工たちは今日の天気が気になる。予報通り11時ごろから雨が降り始める。午前中は打ち合わせと現場。午後から事務所で図面や見積もり。
フローリングの加工や外壁材の板探しで業者に電話しまくりだ。今まで取引のないところまで紹介などで突っ込んだ。相手は工務店や製材所、建具屋と多岐にわたる。思ったのはどこも県産材を扱うところなのだが厳しい現況があることだ。
地域材活用は役所など指導があって喧伝されている。しかし現実は製材所は廃業が相次ぎ工務店、建具屋は地域材を使う現場などほぼなくなった。在庫があるのはあるのだが使い物にならないほど時間が経過している。持っていても仕方がないのでタダ同然でも売りたい。
建具屋も無垢材の建具など滅多にないから在庫が減る一方だ。その中で当社のような手刻みにこだわったり無垢の家を標榜する業者は珍しい。そして業界では数少ない業者として知名度も上がって来た。新聞広告や県などのPR媒体で知られるようになる。
現在の施主もそうだが業者の紹介は実現度が高い。一般的な広告よりも推薦の一言付きで紹介されると施主は安心する。業者とて商売だから当社からの仕事が来ることを前提に紹介する。そうではあっても施主には強力な推薦状になるのだ。
仕事はあらゆるところから来るが見学会とか広告はきっかけとしては少ない。一番多いのは誰かの推薦とか紹介が多いし、決まる確率も高い。紹介を受けてから見学会に来るのもいる。
長く生き残る業者は少なくとも業者からの評判が良い。逆に支払いとか何かの評判が悪いところはいつの間にか消える。紹介までいかなくとも悪口を言われないようなところが生き残る。初めてあった方にこちらから一方的にお願いをして見て自分の評価がわかった。以前なら取引など相手にもされなかったがこの頃は良くなった。信用されているなら将来に期待が持てると言うことだが…..。