朝起きたら一面雪。ウッスラとではあるが積もった。ミゾレのような雪で道路もすぐ溶けた。現場は下屋部分の屋根がフェルトを貼っていなかったので上の雪とけ水と一緒に溶けて水浸しだ。無垢の板とか合板が膨らんでくるので困る。ブルーシートで覆ってことなきを得た。
午前中は製材所へ板を引き取りに行く。地産地消の本で私のことを知って以前事務所へ来たことがあった。あちこち探してなくてこちらにも電話した。丸太の在庫が豊富で長尺以外は何でも揃う。地域材を使った家つくりで盛り上がった。
午後は現場でお施主様と外部の仕上げなどを打ち合わせる。外壁の板と漆喰をどこで切り替えるか、床材の貼り方などを決める。外壁は下見に貼った杉板と漆喰になる。屋根の下は漆喰で大部分は板だが切り替えをどこでするかが問題だ。実際にテープを貼ったり離れたところから見る。
本当は板を持ち込んでやれば一番だがイメージでやるしかない。お施主様は無垢それも無節にこだわるから実物が一番だ。たまたま製材所から引き取った板を積んであったからそれを見ながらになった。やはり実物は一番でイメージできてすぐ決まった。
今回はフローリングを全て造る。一階は桜と栗、二階は赤松と杉にした。一階は合板下地に15ミリのフローリング、二階は27ミリのリバーシブルになる。つまり二階床は一階の天井になる。だから両面仕上げになる。天井を高く取れるし根太を4寸角で45センチピッチで入れた。下から見ると根太の角とフローリングがリズム感があって綺麗だ。
下屋も天井は無節の杉で屋根垂木を細かく入れたので綺麗だ。太いのを飛ばすより細くてもピッチを詰めるのも手だ。リズム感があって綺麗なのだ。それに住む方にはいつも中から見ることになる。細かい方が繊細な感じで美しい。板は赤身、白太が混じる源平だが日に焼けるので同じになる。