今日も大工、塗装、電気、給排水…..業者がいっぱい。コンセントがつかない、給水管がはみ出る。板が割れて使えない。…..もう問題だらけです。あっちでに電話、こっちに引き取りで大忙しです。今頃の現場はいつもそうなのですが。
よせば良いのにカップボードを手作りすることにした。材料の天板がないのに決めたから探すのに苦労する。何箇所か電話しまくりどうにか目処がついだ。欅なら在庫があったにもかかわらず栗で作りたくなった。お施主様も栗の提案に満足してもらったし後には引けない。
本当に良い家を作るには設計もだが最終の仕上げがモノを言う。材質や仕上げ方、そしてもちろんデザインの設計。同じ腰板でも部屋によって材質や同じ材質でも木目で変える。杉の板張りでも柾目と板目、赤身と白太。揃えるだけでだいぶ印象が違ってくる。
材料を買うときに多めに買って揃えるのだが残り物がひどくなる。だから部屋によって見えない部分とか板を揃えるようにする。大工も心得たもので言われなくともやるべきことはきちんとやる。そう言うところが最後にきちんとした家になる原因だ。
見学会で客がどこがとわからなくても全体にしっかりした感じはわかる。ここが違うとわからなくても他所と少し違うとわかるのだ。板の貼り方とか小さなことの違いだ。そう言うポイントはいくつかあって常に気を配っている。パッと見の派手なデザインとは違う一味の違いだ。
一番わかりにくい手法で建てているが一般受けしないやり方かもしれない。コンテストやそう言った類のものにも縁がない。しかし住んでお施主様がわかればそれで良いと思っている。別に負け惜しみではなく見た目と住んで良いものは少し違うと思っているからだ。