午前中は一頻りの雨が降り現場は外部の工事を中止した。打ち合わせがあって午後は現場へ行く。木に幼虫がいて齧って粉を出す。やがて成虫になって飛んでいく。殺してしまうか外へ出すと終わりだ。
蛾のような成虫が飛ぶのは今頃になる。お施主様の中にはどうして虫が家の中にいるか不思議がる方もいる。外から侵入したのではなく木材から出たものだ。先日引き渡した現場も引っ越して3週間の間に3匹ほど見つけている。
ほとんど一年限りだが当社の展示場のように締め切りだと外に出れない。で、仕方なくまた元の木に卵を産む。3年ほどしても齧った粉が出ていた。虫穴に殺虫剤を入れるが効果はなかった。深く入り込むのだろう。
一般的に広葉樹を虫は食う。加工している段階で穴を見つけると針金を差し込んだり殺虫剤を入れる。結構深いのか完璧には殺せない。そして成虫が飛ぶのが今頃になる。見たらすぐ殺すか外へ出せば良い。
乾燥機に入れたものはほとんど可能性がない。だから天然乾燥の材からしか出てこない。さらに皮を残すと白太の部分が乾燥しにくいので入りやすい。乾燥する際は皮は残らず剥かないといけない。ほんの少しでも残すと生き続ける。
逆に言うと虫も生き続けるほど安全だとも言える。外材は全て殺虫処理されるから虫はおろか人間にまで影響をあたえる。そう言う意味では虫が飛ぶのは安全だと言うことだ。