事務所の向かいの小屋の解体を頼まれた。ゴミの撤去は先週終えたが今日から解体に入る。4人で半分ほど壊した。リフォームの現場は手直しと残工事。明日は仮設トイレも汲み取る。
見学希望者もいらして毎日案内する。本当は新聞とか広告を出してやれば来場者があるかもしれない。リフォームでここまでやれるのかと結構興味を持たれるだろう。
リフォーム市場は今後も増え続ける。対象者は当然だが中高年だ。ビニールクロスと建材の家が好きだと言う方はあまりいない。そんなものだと思っているのが普通だ。こだわれば木の家に近いものができる。
自然素材がもてはやされた時期もあった。いつのまにか安物が幅を利かすようになった。限りなく建て売りに近いつくりだ。安さを武器に展示場に客を集める。中央の大手は建売で鍛えられているのでコストを下げる手法が確立されている。
そう言った流れは地方の住宅会社にも確実に浸透した。職人不足と言いながら工賃が年々下がり続ける。コストを下げるために建材や材木をプレカット化する。簡単にできるから工賃が安いはずと値切られる。
デフレの波は住宅にも押し寄せて都会のように安物の建売と高級な注文住宅に別れた。その合間を縫ってリフォーム需要が活性化してきた。こちらも安物と高級に分かれるのだろうか。
どちらにしても手間のかかるものは敬遠される。当社のような地域材を活用した手作りなんてのは流行らないだろう。ましてや漆喰や無垢の建具とか廃れていく技術は見向きもされないだろう。