3連休とかでのんびりした雰囲気が漂う。我が家も家内がいないので朝から自分で支度する。いつも通り味噌汁と焼き魚、漬物。ここまでは家内が用意して行ったものだ。昼も夜も同じようなメニューになるはずだった。
昼は子供の頃から好きだったラーメン屋に行った。しょっぱいのと油っぽいのが家内のお気にめさない。いそいそと子供の遠足気分で行ってみた。昔と同じ味で出汁の香りがえも言われぬ気分にしてくれる。
少し小さめの中華風の丼まで昔のままだ。インスタントやスーパーの麺売り場で買ったものはこの出汁の香りがしない。メンマの香りも含めそれだけで満足する。少しばかりしょっぱ目が家内の好みに合わなかった。
夜もハッカクと言う飛魚のような魚を漬けてある。自分ではとても皮が固くてむけない。値段そのものは高くはないが剥いてもらわないと買えない。これに昔の味噌をつけて焼く。味噌の焦げた匂いと油っぽくてそのくせさっぱりした味がたまらない。
これは夫婦とも好きで8匹買って漬け込んである。味噌が出来合いでないところがミソで昔のしょっぱい味噌に限る。こう書くといかにもグルメっぽいのだがレパートリーはこれだけだ。あとは基本的に何でも良い。
秋田で修業した息子はハタハタに目がない。秋田の人はハタハタがないと始まらない。内陸部の角館でもスーパーに専用のコーナーができる。すっかり慣らされた息子は今でも解禁になると秋田へ買いに行く。
結婚した当時は秋田にいた嫁さんもすっかりハマった。義父が秋田県人の家内は大好きで正月にはハタハタだらけになる。ブリコの入ったメスは焼いてオスはしょっつるで煮る。濃厚な出汁とさっぱりした白身はうまい。
コリコリしたブリコが皆大好きなのだが私はあまり食わない。秋田とは縁がないのは私と孫だけだ。二人ともブリコがあまり好きでない。