雨が上がって道路に溢れた水が川に流れて増水している。今でもかなり水かさが高い。我が家の裏山から湧き水が出ている。雪解けとか決まった時しか出てこない。今回の雨は総量が多かったのだろう。
解体の現場が遅れて地鎮祭と着工が延期になりそうだ。職人不足は深刻で2週間経っても大工仕事が捗らない。当社で請け負ったのでないので遅れが心配された。施主の直接契約は工期が遅れることが多い。
大工不足なのか最近仕事の話が舞い込む。もちろん手刻みとか国産材とかにこだわった現場と言うことだが。住宅会社はもちろん大工工務店でもこのような住宅は二の足を踏むだろう。材料と手間のかかる仕事は難しくなった。
どこも人手が足りないのは承知だろうが職人不足の凄さはあまり知られていない。。メーカー住宅は建材などの多用と工法で補う。自然に手刻みとか地元材から離れる。デザインに力を入れて魅力アップを図ろうとする。
当社などは見かけのデザインは拒否する。使いやすさや耐久性に重きを置く。ダサいとか古臭いのは承知の上だ。威張るわけではないがデザイン最優先のために自然素材から離れるのはおかしいと思っている。
そう言う流れと外国人による日本再発見は一見矛盾する。テレビでは古き良き日本を気に入った外国人が盛ん出てくる。古いものを愛するのは当人の好みだ。建材などが外国の石の家の模様を真似たものが多いのもまた当人の好みだ。
当社の家が一番で他は間違っているなどと言うつもりはない。好みの多様性だと思うからだ。その多様性を守ることもまた重要だと思うのだ。だから仕事はこちらの得意とするものに限らせてもらっている。前までは仕事を断るなんてありえないと思った。今では仕事を選ばないとまともな仕事ができなくなった。