午前中は会計事務所の来社で事務所。午後から作業場と伐採の現場へ。伐採作業後枝を綺麗に列状に並べて片付けてある。来春には植林を計画している。枝は数年すると腐って土に帰り植林の肥料になる。
近所に大規模に木を伐っているところがある。道路側から伐って沢伝いに崖を降りて行く。当初は松と雑木で細くてチップ用が多い。崖に降りて行くに従い太くていい丸太が出てきた。崖は北側になるので成長が遅い理想の丸太が出る。
積み上げた丸太を見ると杉も赤松も100年ものになる。しかも北側とくれば良い値で売れる。木は日当たりが悪いと成長が遅い。目が積んで建築材としては良品となる。しかも100年ものとなれば尚更だ。
残念なことに売り先は決まっており買うことはできなかった。丸太を積み上げた伐採の現場があれば車を止めて見る。本当に良い丸太は滅多に出ない。殆どは並の丸太ばかりだ。こう言うのは滅多に出ない。
自宅に近いのでチップ用の赤松を切っているのは見ていた。出しやすい道路側はあまり良い丸太はでない。出しにくいところか道路をつけながら出す以外に出物はない。今回は前側を伐ったので崖側も出せた。
こう言うケースは稀だが買うとなると良いものばかりは売ってくれない。不良品抱き込みでの交渉になる。要らないものは誰でも要らないから売れない。逆に小さい伐採現場の方が少なく買うには交渉しやすい。
作業場では加工の真っ最中だがもっと良い材木を欲しい大工が文句を言う。こちらも要らない丸太抱き込みでは在庫が増えるので買いたくない。結局良くないものまで買うから節だらけの材木が出て来る。
不良品も売りたい木こりとの交渉が肝心なところになる。良品を高く買っても不良品込みで全部買っても総額はあまり違わない。余計な在庫を抱えたくないこちらの必死なのだ。結局不良品の扱いが攻防のキモなのだ。