青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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今朝は暖かいのでワンコの散歩。最近は昼食後に連れて行くのだが時間があまりない。どうしても距離が短くなりがちだ。晩秋の落ち葉の積もる道路はワンコには嬉しいのかしきりに転げ回る。 
 
午前中は事務所、午後から作業場。刻みは墨付けが終わって加工に入っている。現しの梁とか大黒柱は棟梁である息子の専門。ややこしい仕口ができるのは宮大工だからだ。梁と柱の連結も金物に頼らず雇いサネを入れて固める。 
 
金物だけで作ると完成後に隙間が空いて来る。別に構造上問題があるわけではないが見た目が悪い。キッチリと隙間なく組むのが大工の腕だから手抜きはない。知識のある限りできるものは全てやっている。 
 
加工だけでなく材料にも厳しい。乾燥材は当たり前で狂いやすい材木は弾いてしまう。経営者としてはコストもあるので痛いところだが仕上がりには妥協はできない。サラリーマンには理解できない職人のこだわりだ。 
 
もっと言えばわがまなのだが原価意識はほぼない。可能な限り良い材料と手間をかける。道具から腕から全て違う。仕上がりが良くてコストが下がれば理想だがそうはいかない。 
 
少しでもコストを下げようと丸太買いをしたり大量に買って安くする。資金繰りもあるのでかなり危ない方法なのだが安くはなる。今も自分の山から木を出して挽く予定だ。自分の山だから木の代金はないと考える。 
 
本当はおかしいのだが原価が下がるのは間違いない。色々な努力でコストを下げる。材料費を下げても手間をかけすぎては何にもならない。職人たちに言うのだがなかなか言うことを聞かない。良いものができるから良いかとなってしまう。CIMG6888