気温も上がって秋晴れの気持ちの良い一日。地鎮祭があって朝から現場で準備。終わってすぐ遣り方を出したり仮設水道を立てたり。連休中は休みだが来週から地盤調査後に基礎工事開始。
墨付けをする息子は土台の刻み寸法を知っている。図面など見なくても遣り方を出せる。今回は変形寸法が多く刻みは面倒なはずだ。並みの大工なら文句タラタラ不貞腐れてしまう。
職人に限らず自分の能力を超えた仕事はできない。こんな面倒なのはできないと文句を言うか間違って墨を付ける。だからと言って能力に見合ったことばかりさせても伸びない。どんな複雑な現場でも墨をつけれないと棟梁とは言えない。
自分の能力に合ったものしかやらないと器が小さくなる。施主の好みやデザイン上の変形寸法は多い。これからはそのようなものにも伝統的な技術を駆使した墨付けをできないとならない。
そのような高度な技術を持ったところしか生き残れない。スマートハウスなどこれからの住まいは電化が一気に進む。同時にデザインとか性能は画一化に向かう。工業化住宅と言うことだ。
時代が変わっても人と違うものを望んだり地域材とのコラボを望む方もいる。電化とは違う価値観を持つ方もいる。そう言った方に独自の住宅を提示したい。ただの古民家ではなく地域材を使った新しい古民家のようなものを作りたい。当社はまだ発展途上だと思っている。