青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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昨日の日曜は午前中個人的な所用で午後から打ち合せ。今日は大工が一人調子が悪いと休む。応援を頼んでいたから二人は二人なのだが。来週からまた一人来てもらう予定だ。本当に大工探しは困難を極めるようになった。 
 
現場は外壁を張っているが貼り方を少し変えた。いつもなら板を貼ってからささらをつける。窓とかないところは上まで板を張る。そこであらかじめ板とささらを組み込んで貼ることにした。 
 
お寺とかたくさん貼るときはこのやり方をとる。ささら合わせがない分早い理屈なのだがどうなるか。これは大工たちが考えたことで貼りやすい方法をやってみた。今日明日の出来栄えで結果が出る。 
 
建材と違って無垢材を加工して手間をかけて建てるのは難しい。その理由の中には方法が色々あることだ。大工や工務店によって工夫をして早く作る方法を考える。材料は同じでも手間が違うとコストは下がる。 
 
建材を使うのは手間がかからないからだ。材料費としては安いわけではない。メーカーは大工の手間を自分たちの取り分にしてしまった。結局価格競争に勝つためにと手間のかからない方法を追求した。その結果がメーカーの一人勝ちだ。 
 
手間賃は値切られ結論として大工が儲からなくなった。なり手がなくなるのも当然だ。そのスピードが速くなって60歳以上の大工を除けば絶滅危惧種扱いになった。引退や労働時間短縮をしたい引退間近組が増えて大工がいなくなってしまった。 
 
いつも現場は息子が最年少で変化がない。大工の息子もなりたがらない時代でなり手を探すのも大変だ。工務店なども新人を募集するが箸にも棒にもかからないのばかりだと言う。比較的郡部の方ではなり手がいるようだが。