日中は気温も上がり大工も作業場捗る。残材とかゴミを搬出して自宅倉庫へ運ぶ。ゴミと使える木材とに分け別々に収納する。羽目板とか日に当てられないものは別な倉庫へ入れる。
図面作成が溜まって片付けに追われる毎日だ。打ち合わせ用の確認事項のための図面とか様々だ。ただ口で言うよりも図面があればお施主様は理解しやすい。図面は基本的に寸法が正確でないと描けない。
家具図面でも使用する材料の厚さとか長さがわからないと作れない。大きな材料から何枚取れるかで発注量が決まる。資材発注は図面が正確でないとできない。建材なども拾い出しは図面から計算する。
お施主様と打合せる図面は意匠図面で業者と打ちあわせるには詳細図が必要だ。意匠図面は描けても詳細図がわからない設計者もいる。現場経験がないと描けない。設計屋の中には法規とか計算が得意でも現場詳細図がわからないのもいる。
最新のデザインには強くても木造のそれも古民家風となると詳細図は難しい。大工を納得させるような図面は相当詳しくないと描けない。材の寸法ぐらいはわかっても仕口や見付けまではわからないからだ。
以前なら棟梁クラスが図面を大工用に翻訳して図板に落としていた。今はベテラン棟梁がいないのと図面に慣れた若い大工が図面を要求する。当社では基本的に私は意匠図しか描かない。息子が全て寸法や仕口を決めている。その代わり仕上がったイメージを伝えている。