青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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朝は冷え込んだが日中は気温が上がり温かい。現場は大工と下地作りの左官が入る。大工の一人が法事で休んで二人になる。内部も進んで壁も半分ぐらいできた。作り付けやキッチンがまだなので1週間はかかるだろう。
 
外部漆喰はバラ板の上にフェルトを貼りラス網をつけていく。割れ防止にグラスファイバーネットを敷き込み目地を入れる。30年ぐらい前だったら目地もネットも入れないのが多かった。当然地震など割れてしまう。 
 
今回は小壁なので小さいが長さがあるので割れが入る。防ぐには目地棒を入れるかネットを敷きこむかしかない。両方やろうと思っている。割れは必ず入るものではないが入ると直せない。 
 
左官仕上げは掻き落としとか聚楽風もやったことがある。割れを警戒してかなり細かく目地を入れた。目地棒は樹脂製で色も白いので目立たない。木製の場合はデザインを考えないとうるさくなる。 
 
工期短縮が増えて左官壁が激減した。割れもあって乾式工法のサイディングが主流になった。割れはないが目地のコーキングが重要だ。数年ごとにやり直さないとならない。 
 
これからもほぼ無くなる可能性の方が高い左官だが職人も激減した。当社では内部も漆喰壁なのでいつも左官業者に依頼する。仕事が減った左官業者は基礎工事もやる場合が多い。と言うより基礎屋になってしまった。 
 
左官職人はモルタルの慣らしが多くなって下向きの仕事しかできない。コテで壁に塗るのは経験が必要だ。薄く塗る漆喰も手加減は経験を積むしかない。手の平一つぐらいで1坪は伸ばして塗る。しばらくやらないと手が震えると言う。 
 
当社では伝統の技術を持った業者は大事に付き合っている。彼らなしに家は建てられないからだ。大工だけでは伝統の家は無理で左官、建具の3種は欠かせない業者になる。若い後継者がいるところばかりなので当分は心配ない。