昨日までの雨も上がって暑くなる。二人になった大工は外部の仕上げが順調に進む。カラマツは白太の部分がカビやすいので早めに塗装をする。軒裏が仕上がれば破風のトタンも張れるしストーブの煙突も設置できる。
やっとカラマツの外壁ができて遠目には板張りの家ができた。何度も言うようにカラマツは硬くて耐久性もあって良いのだが狂いやすい。年数の積んだ太い丸太から取れば大分落ち着く。
無塗装だと真っ赤に変色し次第に黒っぽくなる。脂分が多くて水を弾くので耐久性がある。反面ヤニが垂れたりして内装用には要注意だ。今回は内装にも使うが狂いもあるので集成材に加工をした。
10年以上前にカラマツだけで家を建てたことがある。自己所有の山には50年クラスのカラマツがたくさんあった。構造材はもちろん外壁、内装はてはキッチンなど家具まで造った。
日に焼けて赤くなった内部は綺麗だったがヤニが出て来て困った。中心部を通るヤニツボに当たればキリなく出て来るのだ。せっせととるのだが何年経っても出て来る。
その経験があるので内装用は集成に加工をして狂いや割れに対応した。もちろん乾燥機に入れるのでヤニも抜ける。塗装次第で赤く綺麗な仕上げ材になる。どちらかと言うと洋風っぽくなる。