突風が吹いたり激しい雪が吹き付ける。現場は大工が戻り内部の工事に入る。ベランダがまだ完成していないのだが今日の天気では無理だろう。
大寒も過ぎたが今が寒さも最高潮だ。真冬の工事が嫌われて仕事が途切れて困ったのは昔の話だ。現場の隣では基礎工事に取り掛かっている。水を扱うから一番向いていない時期なのにだ。
凍るし掘るのも埋めるのも容易でない。なぜ今かと言うと基礎屋が空いていないからだ。とにかく職人不足の最たるのは基礎でどこも目の色を変えて探している。
基礎ができなければ家は建たない。技術とか良い仕事とかより工事して欲しい。職人には失礼だがほとんど見えないし決定的なミスでもない限りどこの誰でも良い。
地盤調査が必要になって結果で基礎の仕様を考える。逆の言い方をすると地盤がよければコンクリート強度とか工事の丁寧さで手抜きができる。
鉄筋も工場で作る既製品の時代になり技術の差が出にくい。曲がったりレベルが狂ったりしても調整できる。そんなことで業者を選べる時代は過ぎてしまった。
もっとも職人のレベルという点では他の職人も似たり寄ったりだ。手刻みと言う大工には一番面倒くさい仕事もできないか敬遠されるのが普通だ。プレカットで建材多用の家つくりのレベルに皆なってしまった。