強風が吹き荒れ晴れたものの最悪の天気。公共の工事も今日から休みでどこも誰もいない。当社も今日までの工事で明日から6日まで休みになる。
リフォームの現場は外部が完成し内装も大工工事が仕上げ段階に入る。ボード下地もできて形が見えてくる。塗装や漆喰、家具建具と続くが基本の形が見えてくる。
ここまで来ると設計やデザインの良し悪しが見えてくる。思ったより大きいとか天井が低すぎるとか。図面ではなかなか思い描けない部分が見えてくる。空間の広さとか圧迫感とかだ。
何年も設計をやってもできてから気がつくことが多いものだ。齢とともに経験を積んで大きな失敗は無くなってくる。その反面予想外の出来と言うのも無くなる。過去の例を思い出すからどこかに似てくる。
そのことに気がついたのは何年も前からだ。年々強くなりはすれ成長することはないと思っていた。デザインとか見た目最優先ではなく素材で勝負しようとした。技術と素材だろうか。
地元材の手作りはますます難しくなりそうだ。製材所も減り大工は手刻みが出来なくなった。技術を持った工務店も廃業が進み受け継ぐ弟子たちも住宅会社の下請けになった。当社は貴重な存在になりつつある。