降って欲しくない雪が降り始める。午後には止んだが20センチくらいは積もった。雪の中を大工が遣り方を出した。遣り方も2回に分けるほどややこしい基礎だ。
当然基礎屋は工期がかかる。その上積雪となれば余計な仕事が増えるし遅くなる。メーカーには3週間ほど前に発注する。早めたり遅らすことはできない。置く場所さえあれば問題ない。
建材はメーカー直送が増えて日程には厳しい。工場出荷日が決まるとトラック便が何があっても配達する。置く場所がなくて道路に置いていったこともあった。
建材店は以前なら自前の倉庫に在庫を置いた。今は本当に基本的なものしか置かない。在庫削減はメーカーだけでなく販売店も同じだ。工場から販売店、現場と配達するより直送が安い。
人手不足の折から日程がズレる事はよくある。工程が組めなくなりいつ業者を入れるか決まらない。特に上棟は建材、材木、足場掛け、屋根のフェルト張りと一度に集中する。
何かを発注ミスをすると現場が進まなくなる。監督としては一番気を揉む。工期短縮はあらゆるコストに影響するからだ。もちろん材料が来なくて職人が遊ぶなんてのは最悪だ。