青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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築13年

昨日から気温が上がって今日は道路脇の雪も溶ける。昨日も打ち合わせで今日はフローリングの引き取りで走り回る。距離計を見たら二日間で300キロ以上走っている。 
 
隣の岩手県の現場があって打ち合わせに昨日は行った。築13年とまだ新しいのに断熱が足りなくて寒いと。聞けばスーパーウオール工法で断熱に不足はないはずなのだが。先週もお伺いしたいときは今冬一番の低温でなるほど足元が寒い。 
 
薪ストーブで能力には十分なはずだがどうしたことか。建てた工務店は良くあることだが見た目だけ新しくて断熱の知識がやや中途半端な感じがする。大手のリクシルのスーパーウォールに加盟したことで満足している。 
 
立地は高台にあり風が強い。ペアガラスサッシは入っているが開口が大きくガラス面や隙間から冷風が入る。夏は明るく開放的なのだが真冬の断熱には不足だったろう。挙句に階段が真ん中にあるので熱が上に上がる。 
 
設計という概念があまりない工務店にありがちな家つくりだ。お施主様も工務店には信頼を置けずに当社に来た。家つくりはトータルで断熱を考える必要がある。当社でも薪ストーブは定番で寒いと言われるようなことはなかった。 
 
FFストーブに比べたら熱量は格段に大きい。それで寒いのは断熱の単純な不足と空気の対流を考えなかったことが大きい。間取りも狭すぎたり大きすぎる部分があってチグハグな感じもする。築25年も経過しているならともかく築13年ではやりきれない。


仕上げの順序

午前中から午後にかけ打ち合わせが続き合間に配達。新築の現場は大工が終わって左官が入るので後片付けになる。細かい部分の寸法とか仕上げ方で材料が足りなくなる。 
  
新築は大工が終わる時が大きく変わる。現場のゴミも足場も全てなくなる。変わって仕上げの左官、クロス、塗装と一斉に入る。現場のメンバーが毎日変わる。 
 
概ね2/3は大工が主役で毎日来る。いつ行っても大工がいる訳だが仕上げになると各業者がてんでバラバラに入る。誰もいない時も出て来る。 
 
おおよそのスケデュールは組むから各業者が重なることはない。順序があって壁天井の仕上げが先で照明とか畳建具が後になる。心得たもので下見を兼ねて採寸にくるからいつがいいか判断する。 
 
期限がなくて急ぐときは後先が滅茶苦茶になることもある。店舗とかの工事はいつもそうなる。それに比べると住宅なんて悠長なものだ。最近店舗がないから良いのだが。


最初の仕事

少しずつ気温が上がって事務所の暖房も配管が溶けた。故障中だったトラックも治った。やっといつもの調子が出てきて快調だ。 
 
昼にはお世話になっている会計事務所の創業者の葬儀があった。顔見知りの方も多く長年お世話になった。独立したての頃から仕事を世話してもらったり本当にお世話になった。 
 
独立直後のヨチヨチ歩きの頃より知り合いだった。一番最初の大きな物件で今で言う全面リフォームだった。本当に小さな仕事しかなくて不安でいっぱいな時期だった。 
 
何百万単位の仕事はありがたかった。亡くなった親父も連れて行って後片付けをした。親もまともな仕事だったので手伝いたかったのだろう。 
 
その後は親戚や友達からの仕事でなんとか食いつないだ。最初の仕事がなかったらどうなったかと思う。少ない金額で30年以上会計事務もお願いしている。 
 
まだ廃業したわけではないのであれだが一番記憶に残る仕事だろう。何もわからぬ素人によく任せてくれたと思う。ただご冥福をお祈りするばかりである。


床暖房

日中の氷点下は今日も続く。やっと部品が入ったトラックは引き取られて行った。代車が乗用車なので楽なのだが荷物が積めない。後片付けに入った現場にはゴミが山積みになっている。 
 
事務所の暖房の故障は来週までかかる。自宅からファンヒーターを持ち込んで電気ストーブと二台で間に合わせている。足が冷たくならないのは床暖房の威力だ。 
 
リフォームの現場へ行くと断熱の不満が結構多い。築15年くらいでもひんやりする。ペアガラスが入っているのに窓の近くは冷気が流れる。 
 
今は同じペアガラスでも空気層が広い。部品も伝導率の低いものに変わった。だからひんやりする感じはほとんどなくなった。性能アップということだ。 
 
冷たい空気は足元に溜まりやすい。床が冷たいと余計寒く感じる。床暖房は上は暑くないのに足が暖かい。仕事など動きがある場合は上が冷たい方が良い。 
 
今ストーブの熱は上に上がってきて顔が熱い。足元は寒く快適ではない。少しでも床暖房が効いているとだいぶ違うと思ううが。写真は引き取られて行くマイトラック。 
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現場管理の正念場

今日も厳しい冷え込み。昼頃になって気温が上がると動いたトラックがダメになった。明日は修理に出す予定だが何日かかるか。 
 
現場は仕上げにかかってひっきりなしに電話が来る。寸法や仕上げ方とか細かい部分の問い合わせだ。1階2階と別れて仕事をしているので別々に聞いて来る。まあ電話が来るようだと良い方で間違えるよりは良い。 
 
外部もコーキングや塗装が明日で終了する。足場を外して外構に取り掛かる。雪があるので整地くらいしかできない。仮設トイレ以外はすべて撤去する。 
 
20日以降は左官を予定しているがタイル張りまで3週間ほどかかる。同時に電気の配線とか照明器具配線を進める。天井は和紙クロスを貼るので左官の合間を見て入れる。 
 
大工がいなくなると各業者がバラバラに同時進行になる。左官が壁を仕上げるとコンセントやスイッチをつけるとか進み具合を見て施工する。お互いがバッティングする時はなどは私が調整する。 
 
あと一月ほどで建物本体は完成する。資材の発注とか仕様など次々と進めていく。遅れると違う業者にまで遅れが出てしまう。これからが現場管理の正念場だ。