青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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公務員

晴れたが少し肌寒い。朝一で完了検査があり滞りなく終了。断熱の写真の添付が義務付けられて後で提出する。しょっちゅう手続きが変更になる。国の政策により提出物が年々増えているような気がする。 
 
私のように年に2回ぐらいしか検査を受けないと変わったのに気づかない。特に問題となるような大きな変更はないが写真や図面に明記する項目が増える。よくわからないが国の方針なのか忖度で項目を地方が増やすものなのか。 
 
施主のためとは言うものの役人の関連組織を増やしている。露骨に言えば天下り先でもある。地方も公務員を減らすために企業団と言う別組織を作る。公務員が減っても企業団が増えるから実質はどうなのか。 
 
建築確認も市の仕事だったが建築住宅センターという別組織に移した。株式会社なのだが社長は県からの天下り。以前は市からも出向がいた。今後も色々な組織が企業団化する予定だらしい。 
 
世界的に見れば日本の公務員数は多くはない。人口の減る地方にとっては公務員が増えるのは矛盾している。箱物が増えて職員は準公務員が運営する。増える借金を誰が払うのだろう。


職人不足

曇りがちでスカッとしないが気温は高め。手直しの現場へ板金屋と打ち合わせ。すぐ新築の現場へ行き建具の打ち合わせ。今日はそのほかに畳と外部の土工が入る。 
 
昼頃地産地消の本の編集者である三上氏が来社。小一時間業界のよもやま噺をする。他にも用件が山積であちこち走り回って少々疲れた。要件たって雑用が主だけど。 
 
リフォームを頼まれて息子だけでは足りず他の大工をあたった。息子の前にお願いしていた大工の話を聞いた。仲間の一人がケガで入院中で二人になった。3分の2に戦力ダウンと言うことだ。 
 
別な大工にも声をかけたがやはり人数が減って難しいと。大工とか基礎とか体力や修行がいる業種が厳しい。人数が減ったり65歳すぎて半分引退しかかったりだ。 
 
この傾向は改善される見込みはないから今後も厳しいのは変わらない。オリンピックでさらに拍車がかかりそうで地方にも影響が及びそうだ。多分工賃の上昇が来るものと思う。 
 
新築はさらに工期短縮の工法が浸透しプレファブ化する。リフォームは職人に頼る部分が多く苦労するだろう。若くて馬力のある職人は新築に地元でのんびりやりたい中高年はリフォームに向かっていく。 
 
これからも当社は古民家リフォームの注力してやって行きたい。ただリフォームするだけでなく長年の夢を叶えるようなものをやって行きたい。今までのノウハウと材料があるからだ。


小さな家

今年の最高気温の一日。現場は清掃業者が入り午前中で終わる。午後から私の現場チェックと米糠オイルの塗装。と言っても一部屋だけだが。 
 
土曜日の引き渡しに向け電気、水道関係の検査を受ける。金曜には完了検査を受けて終わりになる。ただし外部のデッキが残って外部のアスファルトアスファルトが終わってから工事する。 
 
それも来週中には完成すると思う。今回の現場は良くも悪くも小さな家に尽きる。小さな家と言えば貸家のような貧弱なイメージがある。夫婦だけのこだわりの老後の家はまだまだ珍しい。 
 
このような家つくりは今後増えるかもしれない。古民家リフォームは古くなったものを壊さずに使う。壊して小さくすると今回のような家になる。老後の住まいはリフォームか小さな家かになっていく。 
 
ぶっちゃけ老後のためにある程度金をかけたい方はいる。中途半端なリフォームでなく新築並みにこだわったものを考えている。だから今度の現場は見たがる方が多い。注目されているのだがほとんど中高年だ。 
 
どっちにしても最後まで自宅で夫婦で頑張りたいと思っている。その一つの例が今出来上がった。注目されるのも道理で見たいとお思う方は多いだろう。


歳をとる

春の陽気にで上着がいらないくらい。現場は仕上げに急ピッチで夕方は内部も完全に片付く。残るのはヒバのフローリングに塗る米ぬかぐらいだ。当然私が塗るのだが何度も経験済みで慣れたものだ。 
 
仕事が重なり猛烈に忙しくなった。特にリフォームが増えている。寝ても考え続けるので朝が眠い。5時ごろには起きるのだがスカッとしない。今までだったら忙しくて時間の経過が早く感じた。 
 
この頃は早く感じるのに少しずつ余裕が出てきた。今週はまだ2日あるとか今月はまだ中旬かとか変わってきた。以前ならあっという間にもう週末とかもう何日もないとか思ったものだ。 
 
余計なことを気にしなくなったのか時間が遅くなったように感じる。とは言うものの確実に進む老齢は疲れが抜けなくなった。頭の中は余裕なのだが体は確実に疲れている。精神的に疲れなくなったと言う方が正しい。 
 
歳をとって経験を積みいちいち苦にならなくなったとも言える。これを年の功と言うのかあまり深刻に悩まなくなった。今までどうにかなってきたからこのくらいは大丈夫とか思ってしまう。先々のことをあまり考えなくなった。 
 
まあ寿命が確実に終わりかかっているのだから当たり前かもしれない。人間なるようになるものだなってのがわかるようになった。ジタバタしないとか度胸がついたい訳でもない。心配は心配なのだがくよくよ悩まなくなった。 
 
仕事がこんなに重なるのも今までなかったことだ。それでも舞い上がることもなく淡々とこなしていける。やることをやるだけと言う当たり前がやっとできようになった。もう少し早く分かればどんなに楽だったか。歳をとるとはこう言うことなのだろう。


引き渡し

いつものことだが月曜は忙しい。現場はもちろん手直しも今日からやっている。引き渡しの迫る現場は打ち合わせや電話で指示をする。漆喰も今日で終了し器具付けが進む。 
 
電気の配線が繋がりメーター設置で使える状態になる。給水もつなっがているのでガスと電話のみになる。どちらも施主様の発注になるのでこちらは待つのみだ。週末には引き渡しができる状態になる。 
 
地鎮祭、上棟と縁起を担ぐ方は引越しや引き渡しも気になさる。来週にも日を選び鍵をお渡しする。引き渡しは重要なことがあって火災保険等が切り替わる。 
 
引き渡し前は業者側の工事保険でカバーするが後は自前の保険になる。だから保険が効かない間は引き渡さない。もっとも工事契約も期限があるのでよく打ち合わせてやらないとならない。 
 
工事契約には引き渡し期限を定めてあるので遅れると特に金額を決めなくとも賠償義務が発生する。何もない場合もあるがトラブルがあったりすると揉めたりする。 
 
近年こう言ったトラブルは増えており契約書もない工事なんてのは無くなった。20年以上前だったら本当に適当なもので契約内容の説明もいい加減だった。ところがトラブルになると基本的には契約書の内容が重要になる。