青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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板張り

今朝は雪がチラついて屋根は一面白くなった。現場へ行くと外壁張りの最中の大工が寒そうだ。明日あたりから徐々に気温が上がる予想だ。本格的に薪ストーブの季節が到来だ。 
 
現場はいつも行く温泉の通り道になる。往復の際は脇を通る。道路から見ると小高い現場は遠くからもよく見える。45度に振った形と唐松の板張りが特徴だ。その外壁が2,3日で張り上がる。 
 
唐松の板は十分に乾燥しても日射で縮む。塗装をすると目地の抑えが縮み下の板が見える。色が濃いと塗り残しが見えて美しくない。なので下地の唐松を貼ったら一度塗装し目地を取り付ける。こうすると縮んでも目立たない。 
 
板張りは建材のように完全防水が難しい。縮んで狂うからだが下に防水テープや防水紙を貼っている。板の幅が大きいほど狂いも大きい。つまり問題が多いと言う事だ。小さいと貼る手間や目地が多くなる。 
 
建材よりも加工や貼り手間、塗装とコストはアップする。それを懸案しても本物の魅力は捨てがたい。目地の深さは陰影を強くし印象深くなる。そこが魅力で希望なさる方は多い。板の樹種が違っても似たり寄ったりだ。 
 
杉はやや和風っぽくなるが唐松は洋風になる。貼り方も目地を付けないとコストは下がるが防水のための実が必要だ。板同士を差して防水する。目地がない場合はさらに上に目地で蓋をする。和風だとささらを縦につけていく。 
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小工事

しばらく空いたが仕事は順調。細々した工事があって現場と発注見積もりと走り回る。一つの見積もりに各業者を引き連れ何度も足を運ぶ。時間も取られるし気も使う。挙句にパーとなったら目も当てられらない。 
 
何度も言うようにリフォーム、それも小工事が増えた。日本人の性格なのか些細なところも気にする。お施主様からするとクレームってところでしょうか。とにかく数が多いのです。 
 
同じリフォームでも小さい程見積もりは難しい。ある程度大きいとこちらは赤字だがこっちは安く上がったがある。均せばナリナリになる。小さいと間違うとすぐ赤字だし職人でないと金額が正確にわからない。 
 
新築は数を拾い相場の金額を掛ければ見積もりができる。一つの職種で半日も掛からないようなのが難しい。半日で終われば良いが思ったより掛かるとかあるのだ。よくあるのが壊したら中が腐っていたってヤツだ。 
 
材料の計算も建材は出荷数が決まっていて一枚単位で取れないのもある。半分しか使わないから無駄になる。請求は全部くるから見積もりも増やさないとならない。金額に詳しい方は少ないから適当に請求するが持ち帰る時に気が引ける。 
 
こんな時に経験がものを言う。職人たちの倉庫を見ていると余りが在庫になっている。それを計算の上手配する。お施主様は安くなりこちらは儲かる。職人は在庫が減るし良いことずくめだ。いつも現場と職人の倉庫をよく見ておく事だ。IMG_1670


見積もり競争

先週からの現場が終わらない。店舗の改装なので既存のいい加減さが遅らせる。ベニアで素人が作ったので下地がしっかりしていない。補修しながらなので時間がかかる。ゴミ処分も大量でトラック二台分あった。 
 
前からだが小工事が出るようになった。本格的な新築とかでなく細かい仕事だ。建てたり直した入りしたところから来る。小さいとは言え現場を見て見積もりをする。もちろん内容によっては打ち合わせも頻繁になる。 
 
日本人の性格なのか小さいなことも疎かにしない。ぶっちゃけ小さいほど工事が難しい。見積もりもだし職人の手配が無理だ。1日もかからないような現場は来てくれない。 
 
だからこそ工事をした業者のところへ来るのだろうが。厳しい新築からリフォームに軸足を置く業者が出てきた。チラシや広告も新築と半々になった。マニュアルがある新築は誰でも管理できる。 
 
しかしリフォームはそうはいかない。経験がないとどうやって直すかわからない。だから高い見積もりを出す。新築なら相場があって何となく見当がつく。リフォームは全く見当がつかないだろう。 
 
見積もり競争になってできるだけ安く上がるように出した。相手は住宅会社で高い見積もりだった。わからないところは多めに見るのが普通だが限度がある。これから素人に近い営業が増えるのだろう。


キャッシュレス

火曜日から店舗の改装の現場にかかっている。大工は新築の現場を空けている。今週中はかかるだろう。見積もりを持って行ったり手直しの下見に行ったりで忙しい。天気も良くそう言う意味では順調だ。 
 
今月に入ってから引き合いが増えた。今まで我慢(?)していた反動だろうか。まだまだ景気復活とはいかないが動きが出てきたと言うことか。工事中の現場も見かけないが一部の客は景気に余り関係ない。 
 
飲食店だけでなく影響は広範囲なので来年も厳しいだろう。株価の動きは景気と関係なく上がっている。投資ブームなので資金が流れている。余裕のあるところと格差がある。 
 
銀行の低調さが金持ちの資金の流れを変えている。中高年は投資とか株とかは縁がない方が多い。銀行とか郵便局に資金を預けている。それが怪しくなって色々考えているのだろう。 
 
マイナンバーカードも作らないしキャッシュレスも少ない。甕に貯めている訳ではないだろうが金利とかも興味が薄い。こう言う方にポイントがどうとか言っても通じない。スマホすら持たない方もいる。 
 
バスもいよいよスイカカードが使えそうだしキャッシュレスも普及しそうだ。使ってみると便利だしポイントが貯まると素直に嬉しい。家内と二人でセッセと使うようにしている。普及するだろうAIの時代にはカードやスマホは必需品だから。


ライバル

上棟から2週間経ち外壁工事に来週からかかる。まずはカラマツの板を加工しないとならない。既製品の建材ではないから板から鉋をかけて仕上げる。目地の板も同じで結構な手間になる。 
 
前から頼まれていた店舗の改装もあって何日かかかる。今日も業者が見積もりを持ってきて小工事が溜まっている。なるべく大工でなくても良いものは外注する。こう言う小工事は増えはすれ減る事はない。 
 
新築も引き合いは増え続けている。大工や規模の小さい住宅会社の廃業が増えたからだ。確認申請も徐々に難しくなってきたし断熱や耐震も面倒になった。設計が主な仕事とは言えない業者には外注が増えるだけだ。 
 
検査が通らなかったり変更が出ると経費が膨らむ。建材などの進化にも付いていけないから余計儲からない。景気浮揚の補助金なども勉強不足だし施主の疑問に答えることができない。信頼を失うばかりだ。 
 
今でも自分で確認申請を出せない業者はたくさんいる。そう言うところから徐々に淘汰される。激減する新築需要は業者間の競争激化に直結する。リフォームに活路を見いだすしかない。

当社は適正な利益確保で見積もりをしている。4,5年前は高いと言われることもあった。コストを下げるために建材の見直しや下請け業者の競争もさせている。その所為か安いと言われることが増えた。 
 
理由の一つにライバルが減ったのもある。県産材とか手刻みの家は誰でもできる訳ではないし住宅会社はやらない。大工が一番多くて高齢で廃業が相次ぐ。新しいものや若い世代に受けないのも大きい。IMG_1656