青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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対極のやり方

今日から薪小屋の建て方。夕方には出来て屋根を葺く。モルタルの補修とか手直しもあるので2,3日かかる。午後から図面作成等で事務所。引き渡した現場の次世代エコポイントの申請書類などを作る。 
 
手直しの件で左官屋と現場打ち合わせをした。コロナの影響やこれからの仕事などを話す。6月ごろまでは予定があるがその後が未定だと言う。今の仕事は昨年見積もりした分で今年の分は少ない。 
 
大工の仕事が多いので地場の工務店や大工の情勢がわかる。年内は前からの物件で何とかなるがその後は不明だ。自分の物件の仕事しかしないのが多いので先のことがよくわかる。 
 
建てたい方がいれば打ち合わせながら2,3年かけて着工となるのが多い。そのの打ち合わせも細かい設計などはないに等しく施主の意向を自分のやり方当てはめて建てる。予算もどんぶり勘定で見積もりもないのもある。 
 
施主の細かい要望とか工期などもほぼ向こうまかせだ。予算が余っても足りなくてもほぼ当初の予算通りになる。若い方などは細か仕様などを気にするが取り入れられることは少ない。 
 
こんなやり方も減ってはいるがまだいることはいる。左官屋はそう言った大工と付き合いが多くなり立っている。職人が辞めて能力が落ちているからちょうど良いのだろう。住宅会社とは対極の古臭いやり方である。


2周遅れの業者

気温も上がり夕方には小雨がぱらつくが初夏の陽気。午前中は設計の打ち合わせ、午後から現場と作業場へ。アフターの物件が増え日程を合わせて走り回る。連休後に急に増えたのは自宅に居る時間が増えてたせいか。 
 
今打ち合わせ中の方は4年前に見学会でお会いした。今頃になったのは他所に依頼して再挑戦になったからだ。大工さんにお願いしていたが設計も見積もりもトンと音沙汰無し。消費税も上がりやっと今年に図面が上がった。 
 
自分の思惑とは大違いの図面にホトホト呆れて当社に来る。いらぬ回り道になってしまった。今でもこう言うのがいるのかと思うが田舎では普通のようだ。 
 
前から建てた家とほぼ同じの大型住宅。隣に親世帯の家があるから小さい家で十分だ。予算もかなりオーバーしてコリャーダメだとなった。新しい工法とか施主の好みとかは無縁だ。 
 
勉強をしない業者が生き残れる可能性はほぼ皆無だ。せめて施主の要望に応えようとするならまだしも自分のやり方を変えようはしない。大工としての衿持も腕に対する誇りもない。 
 
プレカットのビニールクロスの家は建売だってできる。縁故と地元繋がりだけで仕事をやってきたのだろう。2周ぐらい遅れた業者だが依頼する方がいるのが奇跡だ。理解できないような家つくりが跋扈している。


軽トラ

徐々に気温が上がり普通に戻った。午前中はブラインドと照明の取り付けに行った。サラリーマン時代にはよく取り付けたが最近は少なかった。外し方も忘れ時間もかかる。照明器具も上向きで作業はしんどい。 
 
午後から図面描きと作業場で明日の建て方の打ち合わせ。小さいとは言え刻みは時間がかかる。二日あれば余裕かと思ったらまだで来ていない。束石は結局私が運んで搬入することになった。 
 
メールと電話でアフターの連絡がきた。連休明けからもう10件以上来ている。ついでに追加工事で仕事になるからこまめにやらないとならない。ただ忙しいことは忙しい。 
 
電話も頻繁で業者との連絡も増えた。業者の話でも新築は減ったがリフォーム絡みが増えている。なんだかんだでなかなか来てもらえない。となると簡単なのは私が付けるハメになる。 
 
取り付けと言っても資材搬入から終わったゴミまでトラックでないと仕事にならない。だからピックアップを手放せない。代わりの車が見つからないので軽トラにするしかない。設計屋のイメージ崩れるから嫌なのだが。


早い安い

今日も寒く雨が降る。田植えの時期ってこんな天気が続くんだよね。事務所も我が家ももちろん薪ストーブ全開。リフォームの現場から出た残材を燃やす。塗装してあったり釘が付いているがおかまいなし。 
 
図面書きは今日も続く。作業場と司法書士のところへ顔を出したっきり。事務所前の現場は明日引っ越し予定。ブラインドとかロールの取り付けが終わった。 
 
仕切り用にロールスクリーンをつけるが角のところが空いてしまう。そこまでロールでやろうとするのが無理なのだ。些細なところにこだわる方が増えて難儀することが増えた。 
 
傷にうるさいのは今に始まった事ではないが細心の注意を払っても付く。完成したところに職人が作業するのだから当たり前なのだが…。そもそも手直しが多いのは最近の傾向だ。 
 
日本人は仕上げにうるさいとは昔から言われる。モノつくりに生かせば高品質となるのだが現場仕事はそうはいかない時がある。低価格と高品質は相容れない関係だ。 
 
デフレで早い安いのは当たり前になって手抜き寸前の工事がまかり通る。当社の大工がよそへ手伝いに行くと遅いと言われる。いつもの調子で丁寧にやると遅れてしまうのだ。で、結局行くところがなくなる。


エアコン

例年田植えの時期になると気温が下がることが多い。長く続くと冷害になるがすぐ気温が上がる。今週末には元に戻りそうだ。コロナですっかり忘れていたが温暖化は着実に進んでいる。 
 
昨年末に事務所を引っ越したが展示場にはエアコンがない。薪ストーブはなんとか付けたがエアコンはコンセントも無いし工事が必要だ。サッシには網戸も付いていない。 
 
私の自宅にはまだエアコンがない。特に温暖化とか考えた訳ではないがエアコンはあまり好きでない。なのだがこの歳ではないとやっていけない。安物のエアコンをつけようと思っている。 
 
自宅は来年まで頑張るか家内と相談する。今時エアコン無しなんてと思うかもしれない。先日12年くらい前に建てた方から電話がありエアコンをつけたいが穴はどこに開けても大丈夫かと。 
 
12年もエアコン無しで頑張った訳ですが今年は降参だと。私は二階で寝ているので暑くて寝られない。一階の座敷で畳に寝るとなんとか凌げる。ただし布団が固くて背骨が痛くなる。 
 
事務所が先か自宅につけるか目下思案中だ。金を稼ぐから事務所が一番で自宅は後だろうね。仕事がたくさんあれば全部解決なのだが厳しいだろうね。