青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

薪割り

大寒も過ぎて一番寒い季節である。事務所も自宅も薪ストーブなので減り方が半端でない。自宅は小さいストーブながら1日燃やすので消費する。事務所は大型だが午後はあまり燃やさない。 
 
目安としては1日ネコ車一台は楽にいく。寒いともっといくかもしれない。週一回は事務所に薪を運ぶがあっと言う間に減る。3年目の原木からのナラは乾燥している。木くい虫が皮と身の間に粉を溜めるので持ち運びの時に汚れる。 
 
2年目だと乾燥も良く虫も少ない。1年目はまだ未乾燥で水分の蒸発で暖かくない。現場での余りや貰い物の木の薪も結構な量あるから来年あたりまで持ちそうだ。栗の伐採も頼まれているので伐って薪にする。 
 
こう言う伐採の話は良くあるのでチェンソー持参で取りに行く。倒して枝を払い玉切りして運ぶ。生の木は1mほどでもかなりの重量だ。玉切りしないとトラックに積めない。トラックとチェンソーがあればどこでもOKだ。 
 
これがあるからトラックは薪ストーブには必需品になる。庭木などだと枝も片付けないといけないからだ。伐った玉は自宅の土場に積む。土日の暇な時に割るのだがかなりの体力が要る。一昨年には腰を痛めて整形外科に通った、 

 
ゆっくりやればいい運動にはなる。割って積んで一年は外に置く。2年目は倉庫の中に積み直しさらに一年。やっと使い頃になる訳だ。山から買った原木は長さも太さも揃えてある。貰い物は長さや太さが混じってしまう。 
 
曲がったのや節も多く割るのも乾燥も時間がかかる。真っ直ぐで素直な木は割るのも乾燥も早い。薪用を買うと貰い物のように安くはできないが楽なのだ。ストーブが増えて薪の値段は毎年上がる。自分で割るこちらには関係ないが。


辰年

今年はどう言う辰年になるやら。新年早々地震や飛行機の事故とか暗いスタートになった。先週あたりから株価がバブル以来の高値水準らしい。色々な業種で人手不足が言われ景気も持ち直す予想が増えた。 
 
建築業界も人手不足は進んで現場が遅れ気味のようだ。10年前に比べあちこちから声が掛かるなんて夢のようだ。あの頃から職人人口の多い世代が引退してしまった。現場があるのに職人不足で断るなんてところもある。 
 
60代で何とか頑張っていたが70代になるとグンと減る。流石に一日仕事はキツい。私の同年代はほぼ引退してしまった。親方になって仕事は取るが大きな物件はできない。仲間を集めようにもさっぱり反応がない。 
 
半日だったらとか1日おきにとか情けない返事ばかりだ。まあ若い時のように体力が続かない。かく言う私も色々しんどい状況ではある。体力がいらない仕事とは言え気力も落ちて苦労している。ソフトも進化しバージョンアップの費用と動かす根気がなくなった。 
 
大手の進出とデザインなどの変化で住宅業界も変わる。新聞広告で客集めをして見学会がトンと見なくなった。インスタとかテレビ広告に変化している。となると費用と若いデザインに劣る地元会社はキツい。 
 
設計事務所も住宅会社の下請け以外は減っている。知名度を上げ宣伝するのは時間と金がかかる。しかも客の好みや先進性が大手の方がうまく宣伝する。当社は初めから古いものがウリだからあまり影響がないはずだが……。


思念の抱負

さて、新年が明けた。我が家は年末から忙しい。クリスマスは孫のところでケーキを食べる。大晦日は息子娘たち家族が集まり食事会をする。自宅は大広間があり20人ぐらいは収容できる。明けて新年となり孫たちにお年玉をあげる。9日は孫の誕生日で隣の家にまたケーキを食べに行く。 
 
その都度プレゼントを買いに一緒に行く。孫にはクリスマスからお年玉、誕生日と文字どうり盆と正月が一緒に来る。しかも冬休み中なので時間もありたっぷり相手をしてもらえる。至福の時間は冬休みが終わって終了となる。今月娘のところも予定なのでまた増える。 
 
我が家だけでなく景気も回復基調のようだ。値上げラッシュは賃上げに心理的に応援となる。観光業や外食業はコロナ前に戻したようだし今年こその期待は否が応でもでも上がる。業界によりまだらではあるが明るい兆しはどの業界もある。 
 
建築関係は材料の値上げは浸透し職人の手間も上がりそうだ。ここ何年か全国規模の会社や地元以外の住宅会社が増えた。反面地元業者は冴えないところが多い。広告も新聞とか地元雑誌などからテレビに移って資金に難があるところは厳しい。 
 
住宅会社の苦境とは裏腹に職人たちは仕事を選べるようになってきた。人手不足が原因で現場はあっても着工できない。原価の上昇は激しくなり利益も出ない。絶対的には少数物件だから住宅会社同士の競争は激しい。 
 
煽りを受けて中小の地元業者は消滅の危機にある。他人事でなく当社も物件は減っている。せっかく物件があっても建材は値上げで職人は人手不足で上がり気味だ。製材所とか材木屋が消滅し手刻みの家をウリのところはほぼ無くなった。 
 
今年も何とか作業場と在庫は確保した。こう言う厳しい時代でも国産材や本物の家作りを望む方はいる。頼みの大工の息子は住宅会社から声がかかり忙しい。材木と大工が手刻みの家には必要最低限だ。経費はかかるが何とか頑張って今年も続けていきたい。